長崎ちゃんぽん

教会群や夜景で有名な長崎市をはじめとして、港町を多く有する長崎県。どのようなグルメがあるでしょうか?

古くから貿易で栄えた街としてポルトガルや中国から伝来した料理や菓子が多く、全国的に有名なグルメが豊富です。

今回は長崎県のご当地グルメを紹介していきます。

長崎県全域のグルメ

01.長崎ちゃんぽん

長崎ちゃんぽん写真 山手エリア「四海楼」発祥の長崎ちゃんぽんは錦糸卵が綺麗

白濁した豚骨ダシに鶏ガラなどで仕立てたスープに、太くて柔らかいちゃんぽん用の麺と炒め野菜が乗った長崎ご当地の麺類。

キャベツ、もやし、ニンジンなどの野菜に豚肉やかまぼこなどの魚介類をラードで炒めます。

中国福建省の料理がベースで、明治時代に長崎市の中華料理店「四海樓」の店主が中国人留学生向けに考案したのが有力な説です。

02.長崎皿うどん(細麺)

長崎皿うどん(細麺)写真 長崎中華街の中華料理店「西湖」の長崎皿うどん

油で揚げたパリパリの細麺にあんかけの野菜をかけた、かた焼きそばに近い麺類。

具材は長崎ちゃんぽんと近く、イカやエビなどの魚介類と練り物にキャベツなど沢山の野菜。

あんかけは豚骨や鶏ガラでとったスープを具材とともに煮て、水溶き片栗粉でとろみを付けます。

03.長崎皿うどん(太麺)

長崎皿うどん(太麺)写真 大村公園近くの食事処「やまと」で太麺の長崎皿うどん

長崎県の皿うどんは細麺と太麺の2種類あり、長崎市を中心とした県南や他県では細麺が主流なのに対して県北では太麺が主流です。

具材は細麺と同じくあんかけの野菜で、醤油で味を整えて出すお店もあります。

太麺はちゃんぽん用の中華麺が主に用いられ、蒸すか茹でるかした上で単独か野菜とともに炒めるのが一般的です。

04.トルコライス

トルコライス写真 ハウステンボス内の洋食店「とっとっと」のトルコライス

トンカツ、炒め飯、スパゲッティ、サラダが1つの皿に乗った、長崎県の洋食屋メニュー。

ナポリタンが定番で、ご飯はカレーピラフやサフランライスなどお店により様々。トンカツにはデミグラスソースが一般的です。

料理の発祥と名前の由来は不明で、トルコ料理説をはじめとして色々な説があります。

05.ミルクセーキ

ミルクセーキ写真 島原の洋館カフェ「青い理髪舘工房モモ」のミルクセーキ

卵、砂糖、練乳にかき氷を入れて作る、長崎県独特のミルクセーキ。

一般的には牛乳、卵黄、砂糖、バニラエッセンスで作る飲み物ですが、長崎県ではシャーベット状で出てきてスプーンで食べるのが主流。

夏に食べるものとして長崎市の喫茶店が考案したもので、島原など県内で広く提供されています。

06.カステラ

カステラ写真 長崎市の浜町アーケード「和泉屋」で和三盆の長崎カステラ

卵、小麦粉、砂糖や水飴を混ぜた生地を型に入れて、オーブンで焼き上げた和菓子。

通常のプレーンに加えて抹茶やチョコレートなどの味が付いたものもあり、メーカーにより大粒の砂糖「ざらめ」が付着したものもあります。

ポルトガルから長崎へ伝わった南蛮菓子をもとに長崎市の福砂屋が作った銘菓と言われ、スペイン語で城を意味する「castillo」が名前の由来。

長崎市のグルメ

07.角煮まん

角煮まん写真 長崎中華街で購入した角煮まんを食べ歩きで堪能

タレの染みた豚の角煮をパン生地で包み挟んだ、中華まんタイプの蒸しまんじゅう。

長崎の卓袱料理の一品としても有名な中華料理の東坡肉(トンポーロー)を、もっと手軽に楽しめるよう岩崎本舗の初代店主が考案。

長崎新地中華街の定番食べ歩きメニューで、空港などでも販売されています。

[提供店一覧] 個人ブログ 角煮まん8店舗食べ比べ
[店舗分布] 長崎市内に数店舗(中華街に集中)

08.シースケーキ

シースケーキ写真 長崎市街「ケーキの西銀」でシースケーキの果物セット

長崎市の名物としてケーキ屋や喫茶店にある、ショートケーキの一種となる独特なケーキ。

上に生クリーム、スポンジ生地の間にはカスタードクリームを使用し、イチゴではなく缶詰のシロップ漬けの黄桃とパイナップルが特徴。

昭和30年代に長崎市の洋菓子屋「梅月堂」で販売されたのが始まりと言われます。

09.長崎ハトシ

長崎ハトシ写真 思案橋近くの居酒屋「漁火」で海老すり身の長崎ハトシ

エビのすり身を食パンで挟んで油で揚げた料理。エビ以外に魚のつみれや豚肉を使用することもあり、中華料理店などで楽しめます。

もとは中国の広州の蝦多士(ハートーシー)という料理で、エビのトーストという意味。

明治時代に貿易で清国から長崎へ伝わった料理と言われています。

10.長崎サラダ

長崎サラダ写真 出島エリア内「出島内外倶楽部」でランチの長崎サラダ

皿うどんで使用される細麺を活用した、麺料理にも位置づけられるサラダ。皿うどんと異なり、炒めない生野菜を使用するのが特徴。

パリパリに揚げた細麺が一般的に用いられ、生野菜を乗せてドレッシングなどをかけて完成。

もとは日本赤十字社長崎病院の食堂メニューで、2000年代に長崎市長が取り上げたことで市内の飲食店に広がったものです。

11.ヒカド、ススヘイト

ヒカド、ススヘイト写真 観光名所の出島の洋館「出島内外倶楽部」のヒカドスープ

1.5cm前後の角切り野菜類の入った、昆布ダシの醤油味スープ。

ゴボウ、さつまいも、レンコン、大根などの野菜を幅広く使用し、豆腐、鶏肉、マグロなどが具材として用いられることも。

ポルトガル語で細かく刻むという意味のPicadoが名前の由来とされ、江戸時代に貿易で長崎に伝わった南蛮料理です。

12.枇杷(びわ)

枇杷(びわ)写真 和菓子の名店「茂木一○香」で枇杷(びわ)入りどら焼き

全国の約35%とトップシェアをにぎる、長崎県を代表する果物。

収穫時期の4~6月が旬ですが、ハウス栽培も含めて1~6月に食べられます。

江戸時代に出島で中国人から種をもらって栽培したのが始まりと言われ、この品種は「茂木」と命名されて長崎県茂木地区を中心に栽培。

雲仙市のグルメ

13.雲仙地獄温泉ゆで卵

雲仙地獄ゆで卵写真 雲仙地獄散策路だけでなく旅館前でも購入できる地獄ゆで卵

雲仙普賢岳の平成新山もある温泉地の雲仙。蒸気を上げる雲仙地獄の観光において、蒸気を利用して茹でた温泉卵が名物のひとつです。

硫黄の香りも軽く漂う、弾力のある白身の卵。

雲仙地獄散策路での販売に加えて雲仙や小浜の旅館や売店でも売られており、パン生地で温泉卵を包んで揚げた「雲仙ばくだん」も。

14.雲仙豚

雲仙豚写真 思案橋近くの居酒屋「漁火」で雲仙豚バラの一口揚げ

養豚が盛んな雲仙、島原エリアでは様々な銘柄豚が育てられています。

雲仙市の雲仙あかね豚、島原市の雲仙スーパーポークなど。

雲仙岳のふもとで豊富な地下水と飼料により育てられた豚は、臭みなくジューシーさが特徴です。

島原市のグルメ

15.具雑煮

具雑煮写真 島原城のお堀沿いの和食処「姫松屋本店」の具雑煮

かつおダシに醤油で味付けした汁に、丸い餅と野菜類を入れて煮込んだ島原地方の雑煮。

飲食店では土鍋で提供すること多く、店により具材は様々。里芋、白菜、しいたけ、ごぼうなどに、定番の焼きアナゴ、鶏肉、ちくわなど。

もとは正月や祭事で用意される家庭料理で、山の幸が豊富な眉山が近い島原の郷土食です。

16.六兵衛

六兵衛写真 島原の名店「六兵衛」で店名を冠した麺料理の六兵衛

粉末にしたサツマイモと山芋をうどん状にして茹でた麺を、醤油系のダシ汁に入れた麺料理。

1792年に島原市の眉山が崩落して島原一帯に被害を与えた「島原大変」で食糧危機となり、サツマイモを主食にした中で生まれた郷土料理。

深江村の農家の六兵衛という人が考案したことが名前の由来です。

大村市のグルメ

17.大村寿司

大村寿司写真 大村公園近くの食事処「やまと」の大村寿司

木箱に敷いた酢飯に魚の切り身やみじん切りの野菜を入れて、錦糸卵を散らした押し寿司。大人数用に作り、5cm角に切り分けて食べます。

煮付けたごぼう、しいたけ、かんぴょうなどを使用し、砂糖による甘い味付けの傾向です。

戦国時代の1481年に大村の領主の大村純伊が、一度は奪われた大村の領土を奪還したお祝いに振舞われた料理が起源と言われます。

18.ゆでピー(塩茹で落花生)

ゆでピー(塩茹で落花生)写真 大村市街の落花生専門店「浦川豆店」のピーナツ菓子

殻付きの落花生を平釜で2時間以上じっくり茹でた、塩ゆで落花生。ゆでピーの愛称で親しまれ、宴会や学校給食にも出る大村の郷土食です。

昭和24年に大村市で創業した浦川豆店が、現在も内田川沿いで販売を行っています。

古くは栽培が盛んな大村産を使用し、現在は広く九州産を使用しているそうです。

佐世保市のグルメ

19.佐世保バーガー

佐世保バーガー写真 佐世保IC近くの名店「ヒカリ」のスペシャルバーガー

手作りで注文後に作り始める、佐世保市内のお店で提供されるビッグサイズのハンバーガー。

終戦後の占領期において佐世保の日本軍施設に進駐した米海軍がハンバーガーのレシピを広めたことで、1950年頃から登場したグルメです。

現在では店舗を中心として移動販売もあり、漫画家のやなせたかし氏が描いた「佐世保バーガーボーイ」がマスコットとして用いられています。

[提供店一覧] 佐世保小値賀観光サイト 店舗一覧
[店舗分布] 市内28店舗

20.レモンステーキ

レモンステーキ写真 佐世保市街でバーも兼ねた「らんぷ」のレモンステーキ

鉄板に乗せた牛肉に醤油ベースのソースをかけスライスレモンを乗せた佐世保の名物ステーキ。

すき焼き風に薄くスライスした牛肉をレア状態で提供するのが基本ですが、厚切り一枚肉やしっかり焼いて提供するお店も多いです。

日本人向けにボリュームを少なくして夏場でも売れるステーキとして、佐世保のレストラン門が考案したものとされています。

[提供店一覧] 佐世保小値賀観光サイト 店舗一覧
[店舗分布] 市内28店舗

まとめ

貿易で外国から伝わった料理や菓子の多い長崎県。角煮まんやカステラなど定番のものもあれば、ハトシやヒカドなどの料理まで幅広いです。
全国チェーンのリンガーハットによる功績で全国区の知名度を誇る長崎ちゃんぽんと長崎皿うどんは、専門店、居酒屋、中華街まで沢山のお店で扱われています。

以上、長崎県全般のご当地グルメ特集でした。

(初回投稿日:2018年7月24日 更新日:2018年7月27日)