一蘭のとんこつラーメン

博多や北九州のある福岡県のグルメといえば、何を思い浮かべるでしょうか?

辛子明太子、博多ラーメン、もつ鍋、など博多を中心としたグルメばかり挙がりがちなもの。

福岡県は沢山の市町村を持ち、各々の土地に文化があり様々なグルメがある魅力溢れる県です。

今回は、福岡、北九州、筑後、筑豊の4地域順に、色々な市町村のグルメを一気に30種類、紹介していきます。

福岡県全般のグルメ

まずは福岡県全域で名物となっているグルメを紹介していきます。

01.辛子明太子

辛子明太子写真 博多駅ビル内のもつ鍋の名店「笑楽」で辛子明太子を堪能

スケトウダラの卵巣(たらこ)を唐辛子などで漬け込んだもの。博多を中心に販売されていますが、メーカーは各地に存在します。

釜山から連絡船で下関に輸入していた「明卵漬」をもとに日本人向けに作られたのが由来で、山陽新幹線の開通で全国的に広がりました。

そのまま食べるだけでなく軽く焼いてから食べる方法もあり、ご飯のお供にも。おにぎりの具、スパゲッティ、など多彩に用いられます。

福岡市(博多、天神、他)のグルメ

博多を中心として福岡県の中心地となる福岡市。

02.博多ラーメン

博多ラーメン写真 博多の名店「だるま」の豚骨ラーメン

豚骨を徹底して煮立てることで白濁した甘めなスープができる、豚骨ラーメン。

長浜ラーメンと混同して語られがちですが、歴史としては明治時代から水炊きの鍋に〆の中華麺を入れていたものを単独化したのが由来。

かつて醤油ベースだったものに久留米ラーメンの文化が入って豚骨主流になって今に至ります。

03.とんこつワンタン麺

とんこつワンタン麺写真 ワンタン麺発祥の店とされる中州「博多荘」のワンタン麺

ワンタン麺の発祥の地とされる博多。

ワンタン麺というと醤油スープの中華そばが一般的ですが、博多ではとんこつラーメンにワンタンが乗るものとして提供されることが多いです。

04.もつ鍋

もつ鍋写真 1985年創業の名店「笑楽」の博多駅ビルの店舗でもつ鍋

もつと呼ばれる牛ホルモンをメインとして、沢山のキャベツとニラを煮込んだ、唐辛子とニンニクが効いた醤油ベースの鍋。

もともと牛の余り部位として捨てられていたホルモン(放り物)を、掃除道具のちりとりやアルミ鍋で煮て作ったのが由来。

脂が豊富なモツですが低カロリーで、ビタミンやコラーゲンを多く含むことで美容と健康にもピッタリの鍋として人気。〆はちゃんぽん麺が定番。

05.水炊き

水炊き写真 東京恵比寿の「若どり」で佐賀みつせ鶏使用の博多水炊き

白濁した鶏ガラスープに鶏のぶつ切り肉と野菜などを煮込んだ鍋料理。

博多祇園山笠を取り仕切る男性の精をつける鍋として定番で、櫛田神社の神事として四つ足の動物を避けて鶏肉を使用したというのが有力な説。

一般的には白菜を使用するもので、こちらも〆としてちゃんぽんで使用する太麺「ちゃんぽん麺」を投入して食べるのが定番です。

06.鉄鍋餃子

鉄鍋餃子写真 いまや全国区のラーメン店「一蘭」本店に鉄鍋餃子あり

博多の居酒屋の定番とされる、鉄の皿で焼いて提供してくれる鉄鍋餃子。

もともとは八幡製鉄所として有名な八幡の名物ですが、八幡では鉄鍋を使わない餃子店も増えてきたことで博多で提供されることが多くなってきた料理です。

07.バーボー

バーボー写真 太宰府でテイクアウト専門「宮のとまり」の明太バーボー

お好み焼きをアイス棒の形にした、バーボー。

中身はオーソドックスなお好み焼きとして、棒付きで食べ歩きしやすいのが特徴です。

太宰府でも購入できますが、福岡市を中心に販売されているようです。

08.焼きラーメン

焼きラーメン写真 屋台の発祥店「小金ちゃん」の焼きラーメン

茹でたラーメンの麺を用いて、水気の少ない豚骨スープに特製ソースを加えて絡めた料理。

暑い時期にスープを飲まずにとんこつラーメンを楽しむために、博多天神の屋台「小金ちゃん」が考案したとされています。

現在では全国的なメーカーによる商品や、他県でも幾つか名物として登場してきています。

糸島市のグルメ

福岡市の西にある海の街、糸島(いとしま)市。

09.牡蠣(カキ)

牡蠣(カキ)写真 志摩岐志の屋台群のひとつ「カキの徳栄丸」の焼きガキ

糸島の名物と言えば、港に乱立するカキ小屋。ビニールハウスの建物内で、牡蠣と肉、魚、お酒のバーベキューで賑わいます。

10月中旬から始まって冬場がメイン。取れたての牡蠣は漁師直営の牡蠣小屋30店舗ほどに加えて、個人店の牡蠣小屋にも並びます。

10.糸島豚、玄海ポーク、伊都の豚

糸島豚写真 ハーブガーデンを有する「伊都国」の糸島豚グリル

年間約35,000頭を出荷し、福岡県と佐賀県を中心に流通する糸島豚。

2008年には「玄海ポーク」という名前で糸島豚のブランドが誕生しました。

また、糸島では「伊都の豚」というサッパリとした脂が特徴の豚もあります。

古賀市、糟屋郡のグルメ

九州最大のサービスエリア「古賀SA」を有することで有名な古賀(こが)市。食品系の工場が多くてアウトレットも開催されます。

11.焦がし料理

焦がし料理出典 http://www.city.koga.fukuoka.jp/

古賀市という名前にちなんで、古賀市ブランド「焦がし商品」を展開。

申請式で様々な商品が登録されており、ラーメン、和菓子、珈琲など商品が多彩。

【提供店一覧】 古賀市公式サイト 焦がし商品一覧
【店舗分布】 約20商品(飲食店提供もあり)

12.豆腐

豆腐写真 道路沿いに工場兼店舗を構える「地蔵どうふ」のおぼろ豆腐

世界一のブロンズ製の涅槃像(寝姿の仏像)で有名な、城戸南蔵院駅前の南蔵院。

精進料理として重宝する、豆腐。八木山のふもとにある「地蔵どうふ」を筆頭に、豆腐と湯葉料理を楽しめるお店もあります。

九州産の大豆「ふくゆたか」を使用した製品もあるなど、地元らしさのある豆腐を楽しめます。

太宰府市のグルメ

太宰府天満宮が有名な太宰府市。参拝の名物「梅が枝餅」などがあります。

朝倉市のグルメ

三連水車の里、と呼ばれる朝倉(あさくら)市。桜並木の名所「桜の馬場」が有名です。

13.川茸(かわたけ)

川茸(かわたけ)写真 朝倉市の桜の馬場沿いの和食処「黒門茶屋」の川茸

現在では朝倉市の黄金川にのみ自生する、天然の淡水海苔。スイゼンジノリとも呼ばれます。

1763年頃から食材として用いられていた珍味で、将軍への献上品としても用いられていたのだとか。

つるんとした独特の食感で、無味に近い味わい。現在では絶滅危惧種として様々な取り組みを行って維持している食材です。

14.筑前朝倉蒸し雑煮

筑前朝倉蒸し雑煮出典 http://www.city.asakura.lg.jp/

長崎から福岡藩を経て朝倉の秋月藩に伝わった茶碗蒸しをもとに、正月のお雑煮を合わせた珍しいお雑煮。

今でも朝倉地域の各家庭で食べられている「蒸し雑煮」は正月料理のため、通年楽しめるように朝倉観光協会を中心にご当地グルメ化。

蒸された餅はつきたてのように柔らかくなるのが特徴。

【提供店一覧】 朝倉市公式サイト 蒸し雑煮扱い店一覧
【店舗分布】 約14店舗(要予約店多め)

北九州市のグルメ

下関とつながるレトロな建物が名物の門司港(もじこう)や、小倉城を有する小倉(こくら)などがある北九州市。

15.バナナ

バナナ写真 バナナ叩き売り発祥地の隣「とらや」のバナナフリッター

バナナ叩き売り発祥の地、門司。現在でもイベント時に叩き売り実演が行われることもあります。

バナナを用いたデザートや飲み物を扱うお店もあり、現在では閉店したとされる「とらや」のバナナフリッターなど観光雑誌にも載る名物です。

16.焼きカレー

焼きカレー写真 門司港駅近くの洋食屋「門司港茶寮」の焼きカレー

グラタン皿にご飯を敷いて上からカレーをかけてチーズを乗せて、オーブンで焼いた一品。

昔ながらの建築物が多く残る門司港は「門司港レトロ」と呼ばれ、昔ながらの洋食らしさを持たせた「焼きカレー」が名物となっています。

17.クロワッサン

クロワッサン写真 若松の石炭会館で「三日月屋」のよもぎクロワッサン

北九州の港町「若松」には海沿いの道路に古い建物が幾つかあり、旧石炭会館の建物1階に店を構えるのがクロワッサンの名店「三日月屋」。

10種類ほどある色々な味の天然酵母クロワッサンが袋詰めされており、大量に買い込むお客さんも多数いる人気ぶり。

福岡空港にも販売店を構えるようになった、若松の顔とも言えるお店です。

18.八幡餃子

八幡餃子写真 八幡の枝光の居酒屋「ママの餃子」の焼き餃子

1901年に八幡製鉄所が誕生して工業都市化した八幡地区では、肉体労働者がスタミナを付ける料理のひとつとして好まれたのが餃子。

鉄鉱石などの原料取引が盛んだったことから、1958年に八幡の折尾に開業した「やまとぎょうざ鉄なべ」が鉄鍋餃子の発祥の地。

現在では鉄鍋のまま出さずに皿盛りするお店も多く、ラーメンスープで焼くお店や家庭的な餃子を出すお店など様々です。

久留米市のグルメ

ブリジストンや月星(ムーンスター)など、タイヤ、ゴム製品の工業製品が発展している久留米。

19.久留米ラーメン

久留米ラーメン写真 豚骨ラーメン発祥の店と名高い屋台「南京千両」のラーメン

九州の多くの県へ影響を与えた豚骨ラーメンのルーツと言われ、白濁した豚骨ラーメンの発祥地とされる久留米。

屋台「三九」が誤って豚骨を強く炊きすぎて白濁してしまったスープが美味しくてお客さんに出し始めたのが登場の由来とされています。

博多ラーメンよりも強く煮込んだ濃厚なスープが特徴。

20.久留米やきとり

久留米やきとり写真 久留米駅の焼き鳥居酒屋「六角道」のダルム串

1963年に屋台で出されたのが始まりとされる、久留米やきとり。

昔は鶏肉が手に入らず豚バラやダルム(牛、豚、馬の腸)しか出せず、それが今ではダルムが久留米やきとりの定番となる部位です。

現在は鶏を含めて種類豊富な部位が楽しめて、店も増えて2003年に「焼きとり日本一」を宣言したことでイベントが開催される規模に。

柳川市のグルメ

北原白秋の地として有名で、水路の川船観光が有名な柳川。うなぎ料理が有名で、名物はうなぎのせいろ蒸し。

21.柳川鍋

うなぎの柳川風写真 御花松濤園近く「皿屋福柳」の柳川鍋

ドジョウをササがきゴボウと卵で閉じて作る鍋で、醤油と味醂の割り下が具材に染みた一品。

東京名物としての知名度が高いですが、柳川市でも柳川鍋が定番でメニューに「うなぎのせいろ蒸し」「柳川鍋」の両方が揃うお店が多数。

うなぎと同じく滋養があり、夏に食べるのもアリな鍋。一人用の定食や和膳スタイルで頼みやすいのも魅力。

大牟田市のグルメ

三池炭鉱が有名で現在も見学が可能な、炭鉱の町、大牟田(おおむた)市。洋風カツ丼を筆頭に、ラーメン、お好み焼きのグルメが豊富。また、久留米をルーツとせず独自に出来た大牟田ラーメンも名物。

八女市のグルメ

お茶の名産地、八女(やめ)市。黒木瞳や堀江貴文の出身地でもあります。

22.八女茶

八女茶写真 八女茶の老舗「このみ園」の茶葉選定テーブルでお茶を堪能

九州の茶の産地として名高い八女。八女市内を中心に筑後市、広川町、うきは市、朝倉市と広く栽培されているお茶が「八女茶」と呼ばれます。

日中が温かく夜に冷え込み雨が多い気候が茶の栽培に向いており、高級茶の産地でもあります。

うきは市のグルメ

蔵のまちとして観光名所となる筑後吉井。

23.耳納いっーとん

耳納い~っとん写真 酒蔵を利用した観光会館内「土蔵」の豚丼(現在は閉店)

筑後地方の耳納(みのう)山脈で育った豚。

癖がなくあっさりしている味の豚肉は観光グルメとしてだけでなく、学校給食でも使われる地元消費のされる食材です。

また、耳納いっーとんの堆肥を使用して育てたお米「耳納いっーとん米」もブランド米として販売されています。

直方市のグルメ

石炭の集積地として貨物交通の要となった直方(のうがた)市。

24.焼きスパ

焼きスパ写真 直方アーケード街の観光物産所「スマイル」で焼きスパ

1980年代に直方商店街の喫茶店「夕やけ」で若者に人気だったメニュー。

現在は閉店してしまった「夕やけ」の味ですが、直方のB級グルメとして2010年に復刻して直方市内の各種飲食店で提供開始。

パスタ麺、キャベツ、玉ねぎ、豚肉を使用し、トマトケチャップを使用したソースを用いて焼くのが公式店の条件。

ナポリタン風が「夕やけ」の味ですが、フレンチ風など創作系の焼きスパを出すお店もあります。

【提供店一覧】 クロスロードふくおか 提供店一覧
【店舗分布】 約28店舗

飯塚市のグルメ

伊藤伝衛門邸など石炭王の豪邸がある飯塚(いいづか)市。政治家の麻生太郎氏の家もあります。

25.飯塚伝説ホルモン

ホルモン丼写真 ロードサイドの焼肉屋「Mr.青木」のホルモン丼

炭鉱の町として古くからスタミナが付くことで愛されてきたホルモン。

そのホルモン料理を新たな伝説として広めるために「飯塚伝説ホルモン促進会」を結成してB級グルメ化。

丼、麺、鍋などスタイルは自由で、加盟店それぞれで独自のホルモン料理を楽しめます。

【提供店一覧】 飯塚市観光ポータル 提供店一覧
【店舗分布】 約17店舗

26.味覚焼

味覚焼写真 飯塚の名店「味覚焼」にて10個入りの味覚焼を店内で

なんと、タコの入っていないタコ焼き。天カス、ネギ、そして秘伝のダシで作られた生地。

「味覚焼」という店名のお店だけで提供されているグルメですが、古くから飯塚のソウルフードとして幅広い世代に愛されています。

10個250円、15個350円と安いのも魅力。

27.飯塚銘菓

飯塚銘菓写真 多彩な菓子を製造販売する「千鳥屋本家」の飯塚本店

お菓子の名店の本店が多い街、飯塚。

チロリアンや千鳥饅頭で有名な「千鳥饅頭」、福岡県の洋風銘菓として名高い南蛮往来の「さかえ屋」は全国的に有名。

そして、旧東京オリンピックで東京名物と言われ出した銘菓ひよこは、もともと飯塚の「ひよこ本舗吉野堂」の商品として福岡県名物です。

田川市、香春町のグルメ

ここも石炭の地として石炭観光のできる田川(たがわ)市。

28.ホルモン鍋

ホルモン鍋写真 居酒屋としても楽しめる焼肉屋「朝日家」のホルモン鍋

ニンニクだれで味付けしたホルモンにキャベツなどの野菜を入れて煮込む「もつ鍋」風で、焼肉屋で提供されることが多い田川のホルモン鍋。

中央部がくぼんだ鉄板型の鍋を用いますが、これは炭鉱のスコップを用いたのが由来だとか。

一方で、鍋の代わりに紙製のセメント袋を七輪に乗せて焼いたのが由来とも言われます。

29.炭たこ焼き

炭たこ焼き写真 田川の道の駅いとだ内「バニーズ」の元祖炭たこ

田川市、香春町で主に道の駅内にあるお店で扱われれている、黒いたこ焼き。

生地に竹炭を利用しているため健康に良いとも言われるもの。見た目は真っ黒なたこ焼きですが、味は一般的なたこ焼きの味が主体。

30.チロルチョコ

チロルチョコ写真 チロルチョコ飯塚工場近く「アウトレットショップ」で購入

福岡県田川市に本社を置く松尾製菓が、筑豊銘菓として製造し始めたチロルチョコ。

田川市にはなんと、チロルチョコのアウトレットショップがあります。規格外製品を格安で購入できて、店内が小さいため行列ができるときも。

まとめ

「豚骨ラーメン」と「ホルモン」のグルメが多い傾向にありつつも、それ以外のグルメも豊富にある福岡県。

豚骨ラーメンひとつを取っても久留米が発祥で博多や長浜へ伝播し、独自路線の大牟田もあるなど県内で色々な味を楽しめるのが魅力。

ホルモンも山間部の田川ホルモン鍋から港町の博多もつ鍋まで広く親しまれており、久留米のダルムなど焼き鳥でもホルモンを楽しめます。

今回紹介した以外にも沢山のグルメがあり、書き続けると50種類を超えます。特に魚系のグルメの記載が不足しており、生の鯖など福岡ならではの味覚がまだまだ存在するので時間があれば追記していきます。

以上、福岡県全般のご当地グルメ特集でした。