フルーツパフェ

フルーツ王国とも呼ばれる岡山県は、B級グルメも豊富にあるグルメの宝庫。

漁業の栄える瀬戸内海の海の幸、林業で発展してきた山間部の肉類、双方の文化を楽しめる魅力的な県です。

今回は岡山県で特に「現地の飲食店やお土産でいただける」ご当地グルメを各市町村単位に紹介していきます。

岡山市のグルメ

01.岡山中華そば

岡山中華そば

岡山駅周辺には昔ながらの中華そば(醤油ラーメン)のお店が幾つかあります。

戦後に市内で登場した屋台が発祥と言われており、店によりスープの材料は異なりますが鶏ガラ中心で豚骨由来のわずかな濁りも出る傾向にあります。

岡山県から船で行ける小豆島に沢山並ぶ醤油蔵の醤油を使用したお店など、新参のラーメン屋さんも増えてきています。

02.フルーツパフェ

フルーツパフェ

マスカット、桃など果物が豊富で、贈答品の高級なブランド果物もあるフルーツ王国、岡山県。

そんな岡山県で定番なのがフルーツパフェ。特に岡山駅周辺はフルーツパフェの街としてパフェを扱うお店が多く、倉敷美観地区でもパフェのお店があります。

通年食べられるパフェもありますが、果実が熟れる夏から秋にかけて季節限定のパフェが多く登場。

03.鰆(さわら)

鰆(さわら)

俗に「サワラの値段は岡山で決まる」と言われ、岡山県を中心として山陽エリアで多く食べられる傾向にある魚。

春の産卵時期に沿岸で多く見かけることから魚偏に春で「鰆」と書きますが、秋から冬が旬とされており脂の乗る冬が特に美味しいとされています。

写真のように刺身などで楽しめて、いわゆるマグロと味が近い「赤身の魚」となります。

04.黄ニラ

黄ニラ

岡山県三大河川のひとつ「旭川」の下流の砂壌土地帯で作られている、岡山県を代表する特産物。

一般的な青ニラ(緑色のニラ)に対して光を遮断して栽培することで、葉緑素の発生が抑えられて黄色になります。

青ニラに比べると柔らかくて、苦味が弱くて甘い香りがするのが特徴。一番柔らかくなる2月が旬とのこと。

高級食材と言われつつ、居酒屋の一品の定番。写真は黄ニラらーめん。

05.ままかり、ままかり寿司

ままかり、ままかり寿司出典 https://www.okayama-kanko.jp/

一般的に「サッパ」と呼ばれる、体長10~15cmの小魚。

ママ(御飯)をカリ(借り)に行くほど美味しいことから、岡山ではママカリと呼ばれています。

脂が乗る10~12月が旬と言われ、一方で骨や皮が柔らかい5~7月も食べ頃。

刺身、塩焼きでも食べられますが、ままかり寿司も有名。また、酢漬けは岡山ばら寿司の具材としても用いられます。

06.ぶたかば

ぶたかば

ウナギの蒲焼用のタレを用いて豚肉を炭火で焼いたもので、重箱でご飯の上に盛られる「ぶたかば重」が定番。

岡山県に数店舗を構える「かばくろ総本店」の名物で、ベーシックなものから月見、ネギ温玉、チーズなどトッピング付きでもいただけます。

もともとは「かばくろ真栄田」のまかない料理からスタートし、ウナギの蒲焼の調理方法で豚肉を用いたところ美味しくて正式なメニュー化したものだそうです。

07.鮒飯(ふなめし)

鮒飯(ふなめし)

ギンブナを包丁でミンチ状にしてた「フナミンチ」に具材を加えて、醤油、みりん、ダシ等で煮たものをご飯にかけて食べる郷土料理。

具材無しの場合もあるそうですが、一般的にはゴボウ、ニンジン、サトイモ、ダイコン、タマネギ、シイタケ、シメジ、油あげ、こんにゃくなどが用いられます。

フナは川魚特有の泥臭さが出る魚ゆえ、臭みが出にくい冬場の寒鮒を用いることの多い冬が旬の食べ物。岡山市内などで食べられます。

08.えびめし

えびめし

小エビなどの具材が入った焼き飯で、主にソース味で炒めたピラフ。

東京渋谷のカレー店「いんでいら」で提供されていた料理を、暖簾分けとして岡山でアレンジして提供したのが始まりという説が有力。

岡山市のグルメとされていますが、倉敷など岡山駅周辺以外でも食べられます。オムライス風や海老フライ添え(写真)など、さらにアレンジして提供するお店も。

09.デミカツ丼(ドミカツ丼)

デミカツ丼(ドミカツ丼)出典 https://www.okayama-kanko.jp/

岡山市の老舗「味司野村」の創始者が考案したとされる、岡山のご当地グルメ。

一般的な卵とじやソースかつ丼ではなく、ご飯にトンカツを乗せてデミグラスソースをかけた丼です。

お店によってはソースにトンカツをくぐらせたもの、トマトベースのソース、キャベツ敷きや生卵のトッピングなど、見た目や味付けが異なります。

10.とんかつラーメン

とんかつラーメン出典 http://www.nisshin-oillio.com/

主に岡山で定番の醤油ラーメンの上にトンカツを載せたもの。

客が給料日に奮発して、普段頼むラーメンに別メニューのトンカツを同時注文して上にトッピングしたのが由来と言われています。(元祖店や起源は諸説あり)

岡山の隠れ名物と紹介されることもありますが、他県でも名物とされている場所があります。

11.岡山ばら寿司

岡山ばら寿司出典 https://www.okayama-kanko.jp/

ちらし寿司のことを西日本では「ばら寿司」と呼ぶ傾向があり、特に岡山のものは具材が大きく品目数も多いのが特徴。

具材は椎茸、錦糸玉子、茹でニンジン、レンコン、さやえんどう、ちくわ、かまぼこ、麩、豆腐、エビ、シャコ、焼穴子、そして岡山定番のサワラ、ママカリなど具材が豊富。

岡山藩主の池田光政が出した倹約令「食膳は一汁一菜」に対して、庶民が「豪華な一菜」として考えたという説が有力。

倉敷市のグルメ

12.児島たこ塩焼きそば

児島たこ塩焼きそば

倉敷市に属するジーンズの街、児島(こじま)のB級グルメ。

かつて塩の産地だったことと、現在も「下津井のタコ」として児島の下津井港で名産のタコを用いた焼きそばです。

児島駅近くの数店舗で扱っており、野菜類の具材はお店により異なります。

総社市のグルメ

13.吉備路おこわ

吉備路おこわ

地元特産のセロリ、しいたけ、にんじん、ごぼうが入った、黒豆のおこわ。

サイクリングロードが定評の観光ルート「吉備路」の国分寺近くにある「吉備路もてなしの館」でしか扱っていない商品の様子で、ご当地グルメと呼べるか不明な知名度。

セロリの香りで味が引き締まっているのが特徴だそうです。

笠岡市のグルメ

14.笠岡ラーメン

笠岡ラーメン出典 http://www.kasaoka-ramen.jp/

養鶏と製麺が盛んな笠岡市で、戦前から親しまれてきた鶏ガラスープと鶏チャーシューの醤油ラーメン。

最大の特徴は、親鶏を醤油で煮た煮鶏(にどり)をチャーシューとして使用している点で全国的にも珍しいものだとか。

トリガラのみのダシのスープを用いるお店や、魚介とのWスープを用いる店など様々です。

備前市のグルメ

15.日生カキオコ

日生カキオコ出典 https://www.okayama-kanko.jp/

備前市日生地区のご当地グルメ、牡蠣(カキ)の入ったお好み焼き。

地元のカキを使用し、たっぷり入っているのが特徴。広島焼きや関西焼きとも異なる「日生焼き」と呼ばれる独特の焼き方が用いられるとか。

他の地区と異なり冷凍モノのカキは使用しないため、10~3月頃までの季節限定です。

16.日生エビオコ

日生エビオコ出典 https://www.okayama-kanko.jp/

備前市日生地区のご当地グルメ、海老(エビ)の入ったお好み焼き。

先述のカキオコが冬場限定となっているため、カキオコを提供できない夏場に提供するご当地メニューとして登場。

地元の港で揚がった新鮮なガラエビをふんだんに使用したお好み焼きです。

17.備前カレー

備前カレー

岡山県を代表する陶器「備前焼」のお皿で提供される、カレーライス。

備前市内の数店舗で提供されており、ルーのレシピは各店で大きく異なっています。

カツカレー、シーフードカレー、フルーツカレー、カレーパンなど形も店舗で異なり、備前牛や瀬戸内海の魚介類を用いているお店もあります。

津山市のグルメ

18.ホルモンうどん

ホルモンうどん

ホルモンを中心とした具材を鉄板で炒めた、焼きうどん。

畜産業・精肉業が盛んだった美作地方で古くから食べられており、津山市と佐用町(兵庫県)でB級グルメとして売り出しています。

商標「津山ホルモンうどん」として提供する場合は、①国産牛ミックスホルモン使用、②醤油か味噌のタレをメインに使用、③大型鉄板で調理した焼きうどんとして提供、の3条件を満たす必要があります。

19.そずり

そずり

津山エリアで用いられる、牛肉のスネ肉の骨の周りについた肉の部位を使用したもの。

岡山弁で削ることを「そずる」と言うのが「そずり」の名前の由来で、スネ肉を削って小さく切られた状態で提供されます。

味的にはバラ(カルビ)に近く、鍋料理で使われることが多いとのこと。タレで炒めた焼肉や、焼きうどん(写真)のような食べ方もできます。

20.干し肉

干し肉

牛肉ブロックを数日間干して、旨みを凝縮させた肉。

明治時代以前から食肉文化のあった津山の地元食材のひとつとして、地元のスーパーや精肉店でのみ並んでいるのだとか。

従来は天日干しで作られていたもので、最近では送風機による乾燥方法を用いているお店もあります。

高梁市のグルメ

21.高梁紅茶

高梁紅茶

国内で紅茶葉を作る地域は極少なく、貴重な産地のひとつが高梁市。

天空城「備中高梁城」に代表する霧の発生しやすい土地が紅茶葉の栽培に良いそうで、緑茶の品種「やぶきた」から作られているとか。

外国産茶葉を使った紅茶と比べて、ほんのり甘くてまろやかな口当たりが特徴と言われています。

22.インディアントマト焼きそば

インディアントマト焼きそば

高梁産のトマトを使用したカレー味の焼きそば。

昭和50年代に高梁エリアの学校給食で提供されていた「インディアン焼きそば」が元となっており、インディアン=カレーという図式で名づけられていたとか。

現在はトマトを加えた形でご当地B級グルメとして、高梁市内の数店舗で提供されています。

新見市のグルメ

23.千屋牛(ちやぎゅう)

千屋牛(ちやぎゅう)出典 http://home.ja-ashin.or.jp/

新見市の千屋地区で育てられている黒毛和牛。小規模生産のため出荷頭数が少ないブランド牛です。

古くから牛の生産が盛んで牛の飼育に適した気候で、江戸時代には鉄山業で労役牛として使われていたと言われています。

また、かつては民家の中に牛舎がある造りの家が多かったとも言われています。

真庭市のグルメ

24.ひるぜん焼きそば

ひるぜん焼きそば

2011年の第6回B-1グランプリ優勝のご当地焼きそば。

①濃厚な味噌ベースの甘辛いタレ、②親鶏のかしわ肉、③蒜山名産の高原キャベツ使用、の3条件が守られています。

昭和30年代に「ますや食堂」のおばちゃんが特製の味噌ダレで作った焼きそばが由来。

さらに、目玉焼きトッピング「あさぜん焼きそば」、スパイシーな「よるぜん焼きそば」という派生形のメニューもあります。

25.ジンギスカン

ジンギスカン

広々とした牧場や草原が広がる蒜山高原にて名物となっているジンギスカン。

オープンなテラス席やホールで楽しめるお店や、食べ放題での提供など色々なお店があります。もちろん北海道などでも見かけるジンギスカン専用鉄板も健在。

蒜山高原でジンギスカンがブームになったのは昭和30年代と言われており、各家庭で調合して作られたタレが用いられていたそうです。

久米郡美咲町のグルメ

26.卵かけご飯

卵かけご飯

卵かけご飯発祥の地とされる美咲町。

今も名物として数店舗で提供されています。棚田の多い地元産のお米、地元産の卵が主に用いられており、卓上の醤油やタレを使用して食べます。

1877年頃に日本初の従軍記者として活躍した岸田吟香が「卵かけご飯を食べた日本で初めての人物」とされているのが有力な説です。

苫田郡鏡野町のグルメ

27.姫とうがらし

姫とうがらし

岡山県北部、温泉でも有名な奥津エリアの名産となる唐辛子。

「辛美人」という呼び方もされる真っ赤な唐辛子で、独特の辛さの中にほのかな甘みが出るのが特徴だそうです。

写真左のようにお土産としても購入可能ですし、写真右の肉まんも強い辛さで食べ応えがあります。

まとめ

以上のとおり、B級グルメも含めて沢山の名物が存在する岡山県。

観光は岡山市、倉敷市に集中して紹介されがちですが、瀬戸内海沿いの港町、津山を中心とした山間部エリアにも魅力的な観光スポットが多数あります。

グルメが全域に及ぶので「夏場は果物、冬場は魚」など、季節を変えて何度も足を運ぶのも楽しい県です。

そういえば、途中で紹介した「ぶたかば」を扱う「かばくろ」の駅前店が岡山駅改札近くにあったのですが、今は閉店してしまった様子。新幹線で食べる駅弁用としてイチオシだったのですが。

なにはともあれ、魅力的な岡山県のグルメの紹介でした。