へぎそば

上越、中越、下越と広範囲に広がる新潟県。

海の幸、山の幸だけでなく上質の米と水に恵まれており、上杉謙信の時代から自給自足のできる豊かな土地だったと言われています。

また、新潟5大ラーメンとしてご当地のラーメンが豊富なのも特徴のひとつです。

今回は新潟県で特に「現地の飲食店やお土産でいただける」ご当地グルメを市単位に紹介していきます。(今回は幾つかの市町村に限定して記載していきます)

新潟県全般のグルメ

まずは、特定の市ではなく新潟県全般のグルメと位置付けられている名物を紹介していきます。

01.にいがた地鶏

にいがた地鶏写真 東京渋谷の新潟料理店「へぎそば匠」のにいがた地鶏

2008年3月に登場した、県内初の食用地鶏。

新潟県原産の天然記念物の蜀鶏(とうまる)に名古屋種と横斑プリマスロックを交配。

新潟県畜産研究センターで3年にわたる開発期間を経て、イノシン酸の旨味、脂肪分少量のヘルシーさ、保水性の高いジューシーさを持った肉質に仕上がった地鶏に仕上がったそうです。

小千谷市、十日町市のグルメ

豪雪地帯としても有名な山間部で、まずは、特定の市ではなく新潟県全般のグルメと位置付けられている名物を紹介していきます。

02.へぎそば

へぎそば写真 東京渋谷で新潟料理を楽しめる「へぎそば匠」の手振り

つなぎに布海苔(ふのり)を使用した、緑色がかってツルッと滑らかな食感が特徴の蕎麦。

片木(へぎ)と呼ばれる箱型の器に蕎麦を盛るのが名前の由来で、魚沼地方発祥です。

布海苔は赤い海藻ですが熱を通すと緑色に変化するもので、食用以外に刺身のツマや糊(のり)としても使用されます。

一口程度に丸めて盛り付けることから「手振りそば」とも呼ばれます。

かつてはワサビが採れなかったことからカラシを使用していたそうで、現在でもカラシで提供するお店があります。

03.鮎、鮎の塩焼き

鮎の塩焼き写真 越後川口の物産施設「あぐりの里」の屋外で鮎の塩焼き

清流「魚野川」を筆頭に、鮎(あゆ)の育つ環境が整う魚沼エリア。

越後川口や越後堀之内には鮎を取る仕掛け「やな場」があり、秋には戻り鮎が引っかかるとか。

一方で臭みの少なさが利点とされる養殖も行われており、鮎の塩焼きを筆頭に鮎料理を提供するお店も点在しています。

04.コシヒカリだんご

コシヒカリだんご写真 越後川口の物産施設「あぐりの里」の屋外で団子2種類

新潟県とりわけ魚沼エリアでは、小麦粉ではなく米粉を用いた団子が多い傾向。

特にコシヒカリを使用したモッチリ食感の団子を扱う老舗が魚沼エリアに幾つかあります。

味わい深い醤油タレのみたらし団子を筆頭に、ゴマを使用した団子など様々です。

魚沼市、南魚沼市、南魚沼郡のグルメ

米処として名高い魚沼エリアの中心地。交通の拠点でもある越後湯沢駅は南魚沼郡に属します。

05.魚沼コシヒカリ

魚沼コシヒカリ写真 十日町アーケードの居酒屋「勝坊」のおにぎりと冷酒

魚沼地域(5市2町)で収穫される、コシヒカリと改良品種のコシヒカリBLが魚沼コシヒカリ(魚沼産コシヒカリ)として認定されています。

平成元年から25年以上連続で「特A」認定されており、1993年の歴史的米不足においても特A評価が揺るがなかった国内唯一の産地です。

豪雪地帯による山からの冷水が夏場でも田んぼに流れ込み、盆地ゆえの気候条件の良さと土壌の特徴が素晴らしい米を作りだします。

06.とろろかっぺ飯

とろろかっぺ飯写真 越後湯沢駅ビル内の「雪ん洞」であっさりとした朝食

ご飯の上に味噌汁仕立てのとろろ汁をぶっかける、郷土料理。

かつては農作業の合間に食べられていたと言われる、サラッと喉に流し込んで食べる飯です。

現在では越後湯沢駅で提供するお店があります。

【提供店一覧】 情報なし
【店舗分布】 越後湯沢駅に2店舗ほど(魚沼の畑、雪ん洞)

07.あんぼ、越後の焼きもち

あんぼ写真 ほくほく線まつだい駅舎で販売されている冷凍のあんぼ

米粉を皮に使用した饅頭。白色に加え、ヨモギを使用した緑色タイプの2種類が主流です。

中身は小豆を使用したものだけでなく、大根菜や野沢菜などが入った「おやき」タイプもあり。

現在ではコシヒカリを使用したお土産タイプの商品ですが、かつては不要な米の活用法として作られていた伝統食だったそうです。

長岡市のグルメ

花火大会で有名な長岡。油揚げで有名な栃尾市は市町村合併で長岡市に編入。

08.長岡生姜醤油ラーメン

長岡生姜醤油ラーメン写真 東京秋葉原でも人気のチェーン店「青島食堂」の新潟店にて

長岡市発祥とされる、生姜(ショウガ)の効いた濃口の醤油ラーメン。

長岡市で幾つか店舗があり、現在チェーン店化している青島食堂が発祥店とされています。

もともと豚の臭みを消すために生姜を用いたのが由来だそうですが、生姜が体を温める効果があるため雪国で定着したとも言われています。

09.栃尾の油揚げ

栃尾の油揚げ写真 神奈川県の強羅の蕎麦屋「座りや」で新潟出身店主の一品

栃尾の名産といえば、大きさ日本一と言われる油揚げ。「あぶらげ」と呼ばれ、厚揚げと見間違うほどの厚みが特徴です。

一枚ずつ手で揚げてから串で刺して油切りを行うことで、油抜きをせず提供できるのだとか。

道の駅で巨大油揚げを作るイベントでも有名。油揚げサンドという名物を提供するお店も増えてきています。

10.神楽南蛮、神楽南蛮味噌

神楽南蛮味噌写真 地元企業製造のおにぎりを扱う魚沼エリアのセブンイレブン

山古志村(現在の長岡市山古志地域)で栽培されている、独特な唐辛子(とうがらし)。

ゴツゴツとした外観が神楽面に似ていることから「かぐらなんばん」と呼ばれ、叩いて塩もみした伝統食「たたき」ををはじめとして天ぷらなどで食べられます。

写真のように越後味噌と大葉を活かした神楽南蛮味噌を使用したおにぎりなど色々な使われ方をします。

村上市のグルメ

新潟県北部に位置する村上市。瀬波温泉という温泉地も有しています。

11.村上の鮭

村上の鮭写真 村上市のお店「はらこ茶屋」の定食に付く焼き鮭

古くから三面川(みおもてがわ)を遡上する鮭が豊富で、鮭文化が色濃い村上市。

平安時代の王朝貴族への献上品、江戸時代の村上藩の財源、など歴史が古く、明治時代には日本初の人工孵化に成功して遡上数も増えました。

市内では鮭料理を出すお店も見受けられます。

燕市、三条市のグルメ

県央地域にある、洋食器、金属製品の製造で有名な燕三条。

12.燕三条背脂ラーメン

燕三条背脂ラーメン写真 長岡駅近くのラーメン屋「一生」の背脂ラーメン

ラーメンの表面に豚の背脂が大量に浮いた、濃口醤油スープのラーメン。

うどんを思わせる極太麺に、煮干しなどの魚介類の出汁が効いたスープ。

昭和30年頃に福来亭(現在の杭州飯店)店主が考案したと言われています。

洋食器工場の工員達の要望によって、味を濃くして豚の脂を加えて腹持ちを良くした上で出前しても麺が伸びにくいよう麺を極太にしたのが由来です。

妙高市のグルメ

妙高高原と赤倉温泉を持つ、自然豊かな妙高(みょうこう)市。2005年に新井市から妙高市に改称されて今に至ります。

13.妙高とん汁ラーメン

妙高とん汁ラーメン写真 北新井にある「松茶屋」のとん汁ラーメン

上越妙高エリアで寒い冬、特にスキー場で好まれた「とん汁」は定食メニューの定番。

そして、とん汁に中華麺を入れた「とん汁ラーメン」が5店舗ほどで提供されています。

白味噌仕立てのスープに豚肉、ネギ、タマネギ、ニンジン、ジャガイモなどの具材が乗りますが、お店によって味付けや具材が大きく異なるのも特徴のひとつです。

【提供店一覧】 上越タウンジャーナル 非公式店舗一覧
【店舗分布】 妙高市2店舗、上越市3店舗

14.赤倉レッド焼きそば

赤倉レッド焼きそば出典 http://www.niigata-kankou.or.jp/

妙高の赤倉温泉の名前にちなんで、赤色にこだわった焼きそば。

妙高山の米粉を配合した小麦粉にパプリカ、トマトなどの高原野菜を含めて真っ赤な麺を作るそうで、大半のお店で唐辛子は用いず辛くない麺。

赤倉温泉観光協会で展開する「レッドホットキャンペーン」の一環として、特産品のかんずり(調味料)や高原トマトを使用したメニュー開発を行う中で登場したメニューです。

【提供店一覧】 妙高市観光協会 店舗一覧
【店舗分布】 妙高市10店舗(予約限定、宿泊者限定店舗あり)

上越市のグルメ

上杉謙信公ゆかりの地、直江津(なおえつ)を持つ上越(じょうえつ)市。

15.謙信公 義の塩ホワイト焼きそば

謙信公 義の塩ホワイト焼きそば出典 http://www.niigata-kankou.or.jp/

赤の妙高、黒の糸魚川と三色同麺を結成してカラー焼きそばを展開する、上越のホワイト焼きそば推進委員会による白い焼きそば。

上越産コシヒカリ米粉30%の麺と地元上越の食材を使用した海鮮風の塩やきそばで、上越の雪をイメージして優しい味に仕上げるのが条件です。

焼きチーズ、中華かた焼きそば、イタリアン風、フレンチ風、魚醤や塩麹を使用したものなど、各店で多彩なアレンジが加えられています。

【提供店一覧】 上越観光ネット 特集と店舗一覧
【店舗分布】 上越市内11店舗

糸魚川市のグルメ

富山県に近く、ヒスイで有名な新潟県糸魚川(いといがわ)市。

16.糸魚川ブラック焼きそば

糸魚川ブラック焼きそば写真 糸魚川駅前の居酒屋「源兵衛」で卵焼き乗せの黒い麺

糸魚川市内の飲食店、旅館、ホテルなどで結成された「糸魚川うまいもん会」が、地域活性化として開発したご当地B級グルメ。

新潟県産のイカを具材に加えるだけでなく、イカ墨を使用して真っ黒な焼きそばに仕上げるのが大きな特徴。

イカ以外の具材、味付け、トッピングは各店独自ですが、卵(卵焼き、目玉焼き、温泉卵など)をトッピングする傾向にあります。

【提供店一覧】 糸魚川ブラック焼きそば公式ページ
【店舗分布】 市内27店舗(平成23年7月時点)

まとめ

今回はあまり網羅できていないため麺類が大半を占めてしまいましたが、実際に紹介した以外にも三条カレーラーメンなど多彩な麺類を展開する県です。

日本海を広く持つことによる魚介類も豊富ですし、日本酒も有名どころが多い土地柄。色々なグルメを楽しめます。

以上、新潟県全般のご当地グルメ特集でした。

(初回投稿日:2017年6月13日 更新日:2017年8月12日)