最近ブームとなったことで楽しむ人が増えた登山とハイキング。全国各地にある山に登ってみると、その土地の新たな一面に出会えることも多いです。ただ、登山と一口に言っても単に「森深い登山道を歩いて景色のいい山頂でお昼」というだけでなく、山によって様々な景色を楽しめるものです。今回は山を選ぶポイントについて思いつくものを幾つか挙げてみました。

まずは定番の山

最近は「山ガール」と呼ばれる若い女性ハイカーをよく見かけるようになり、より多くの人に親しまれる趣味になった登山とハイキング。手始めに楽しむ山、そして話題のネタとして誰でも知っている山といえば「高尾山、富士山」の2つが東京都民の定番でしょう。まずは、定番の山から紹介してみます。

01.都心から電車で行ける山 – 例:高尾山

山といえば登山道までたどり着くのが大変なもので、電車であれば乗継がありマイカーであれば駐車場の確保に苦労することも。そんな中で、都心から電車で行ける山というのは便利なもの。

東京都であれば高尾山が有名。ビアガーデンもありますし、参拝目的の人もいるくらい種々楽しめる山です。登り90分、下り60分くらいという取っつきやすさで、本格的な登山者が足慣らしで利用するのにもピッタリです。山頂からの景色はあまり開放的と呼べるものではないですが、都心のビル群を遠くに眺めることができます。

02.知名度が高くて話題性のある山 – 例:富士山

日本一の標高を持ち、世界遺産登録で海外への知名度も高くなった富士山。登山道が一般開放されて山小屋の営業が行われるのは7、8月と短期間ゆえに登山客が殺到しやすく、日の出時刻前の山頂付近の大渋滞は有名。

登り5時間半、下り3時間半が目安ながら、個人差や混雑度で数時間単位の前後が出ることも。登山道は岩と土で茶色っぽさが全面に出ており、道の単調さで飽きやすいとよく言われます。昼の遠景や夜の煌びやかな夜景はそこそこ綺麗ですが、特別感動したと言う話を今まで聞いたことがないのは私だけでしょうか。記念、思い出のための山という印象が強いです。

03.離島の奥地にある神秘の山 – 例:屋久島

周囲130km程度の小さな島ながら、九州で一番高い山「宮之浦岳」を持つ屋久島。急な標高差により特殊な生態系を持つことで世界自然遺産に登録されており、「月に35日雨が降る」と例えられるほどに雨が多く降る島です。(写真は縄文杉より少し手前にあるウィルソン株)

もっと楽しい景色を楽しめる山

最近登山を始めたという人も多いのですが、都内でそういった人と話をしてみると大体9割が高尾山と富士山の話題しか出てこないです。実のところ私も10年ほど前は似たようなものでしたが、実際のところ山の魅力は高尾山と富士山では伝わりにくいものです。「もっと色々な山の景色を知りたいけれど、どんな山があるのかな」と思っている人は、以下のポイントをもとに登る山を選んでみると楽しめると思います。

04.海に近い土地にある山 – 例:鳥取の大山

登山の山は大半が森深い場所にあるのですが、一方で海に近くてそこそこ標高のある山というのも存在します。天気のいい日に視界の開けた登山道から海岸線を眺めると、日本地図やGoogleEarthを見ているように壮大な気持ちが芽生えてきます。

特にオススメなのが鳥取の大山(だいせん)、いわゆる伯耆大山と呼ばれる山です。島根県との境界にある大根島、鳥取西部で弓なりの海岸線を持つ弓ヶ浜、鬼太郎ロードで有名な境港エリアを見ることができます。海の青があるからこそ森の緑がより美しく見えます。

05.噴煙を上げている山 – 例:雲仙普賢岳

活火山として煙を上げている山。多少の立ち入りエリアの規制はあるものの、登山ルートが用意されています。

写真は平成2年に噴火したことでニュースになった雲仙普賢岳。噴火により出来た山は平成新山と呼ばれており、今もわずかながら噴煙のガスを上げています。最近になって登山道が整備されて、噴煙を間近に見ることができるようになりました。

06.富士山の見える山 – 例:越前岳

富士山に登っても富士の美しさを眺めることはできない、ということで富士山の周囲にある山から富士山を眺めるのもオススメ。

写真は富士山の南側にある越前岳。ハイキング感覚で山頂まで行けますし、駐車場近くの展望台からでも富士山の全容を見ることができます。

他にも金太郎で有名な箱根足柄の金時山など定番の山がありますし、年に1週間程度の期間限定で富士山頂から太陽が昇るダイヤモンド富士を楽しめる山もあります。

(※以下、編集中のまま公開します)

07.沢のある渓谷や山 – 例:西沢渓谷

水のある登山道は癒されますし涼しいものです。

08.標高2,500m以上の山 – 例:八ヶ岳

標高の低い山の山頂というのは木を伐採して展望を良くしているケースが多いのですが、標高2,500mあたり(北海道だと1,500mあたり)から上は木々が生えないため360度の視界を得られる山が多いです。森林限界と呼ばれるもので、この境界線付近にはハイマツなどの低木が生えているため緑豊かでかつ展望が良いという理想的な景色を楽しめます。

写真は八ヶ岳連峰の赤岳。山小屋での宿泊というのも楽しいものです。

09.ロープウェイのある山 – 例:安達太良山

ロープウェイを利用すると比較的楽に山頂まで行けます。ロープウェイなどの観光施設は通年営業で客を呼び込まないと採算が取れないという事情ゆえに、夏は登山客、冬はスキー客、春秋は花や草木を楽しむ観光客をターゲットにしており、ロープウェイのあるところには大抵の場合は登山道があります。

10.日本百名山に登録されている山 – 例:白馬岳

百名山に登録されていると整備されやすく、登録されていないと放置されやすいです。

11.雪の残る登山道のある山 – 例:立山雄山と剱岳

完全な雪山は危険なのでオススメできませんが、雪が少し残る山であれば危険度は低いです。涼しいですし、癒されます。

ちょっと危険でスリルを楽しめる山

あまりオススメできませんが、鎖やロープなど危険個所があり健脚者向けの山や渓谷なども面白いものです。

12.鎖場を楽しめる山 – 例:妙義山

13.危険な場所 – 例:黒部の下ノ廊下

旧日電歩道とも呼ばれる、黒部ダム建設当時の工事作業者の足場として利用されていた道。

以上はすべて筆者が登ったときの写真です。他にも湿原のある苗場山、岩場の山頂の瑞牆山など時間があれば追記します。