日本酒飲み比べ

大切な友人と常に近くにいたいけれど、長い年月の中で転居、退職、単身赴任などの理由で遠くへ離れてしまうことってあるものです。

私も最近「友人が単身赴任で北陸へ半年以上行ってしまう」ことがあったのですが、その際にお別れ会などはしませんでした。

その代わりに取った方法は「旅行を兼ねて北陸で会う」というもの。

単身赴任前に会うという選択肢もあったのに、わざわざお金と時間をかけて現地へ訪れて会うという方法を取ったわけです。

実はこの方法は色々なメリットがあり、実際に私もかけがえのない経験と思い出を得ることができました。

今回は、筆者の体験を通じて「遠方で生活する友人と現地で会うことの大切さ」についてメリットをいくつか挙げてみました。ぜひ、皆さんにも「こんな方法もあるよ」と知ってもらえればと思います。

キッカケと来訪まで

バイ貝に日本酒を添えて写真 居酒屋でバイ貝に日本酒を添えて堪能

その友人とは学校の同級生で、別々な企業に就職してから10年以上経ちます。今でも年に1回くらい飲みに行っています。

そんな折に、友人のFacebookにて「単身赴任で北陸へ行く」とのこと。半年といえど現時点の予定のため延期もありうるので、お別れ会的に飲みにいこうかと最初は考えました。

でも、ふと考え直しました。

単身赴任に限らず、転居、退職などで知り合いが去るとき、特に職場内なんかだとすぐに「いなくなる前に送別会」をしたがる人が大半です。

それ自体が悪いこととは言いませんし、むしろ良いことでしょう。私も過去にそういう場面で送別会を提案、開催したこともありますから。

ただ、こういった人事異動系の発令は「施行の1か月以内に開示」する会社が多いもの。

職場を離れるまでの短期間に沢山の人が色々な飲み会を入れこんでしまうことは雑多に感じますし、ましてや単身赴任であれば「引っ越しの荷物まとめ」に加えて「配偶者や子どもと一時的にせよ住居を離れることから一番大事な時間を過ごしたい」期間でもあります。

だから、ちょっと冷静になって考えてみました。

単身赴任前の忙しい時期ではなく、単身赴任後1か月後くらいの「新生活が落ち着いた頃」に会うのが一番良いのではないか、と。

ということで、北陸で会うことに。日程調整をしたのも、忙しい時期ではなく赴任後でした。

北陸で職場から賃貸マンションへと帰る途中だった友人と電話して、日程や場所などを調整しました。カエルの鳴き声が受話器越しにも聞こえてきて、田舎の空気を感じ取れたことを今でも思い出します。

現地で会うメリット7つ

実際に現地で会った体験談を交えて、友人と現地で会うことのメリットを7つ挙げてみました。

(1)現地のお店を深く知ることができる

北陸のマグロを堪能写真 北陸の海の幸を楽しめる回転ずしで友人と取り分け

現地で生活している友人は日常的に地元のお店を利用していますので、オススメのお店を教えてもらうこともできますし、土地勘もあるので散策しやすいものです。

赴任後1か月の時期、友人も現地の居酒屋を少しずつ訪れ始めた頃だったので「一緒に散策して新しいお店を開拓しよう」という感じで歩き回って、結構楽しかった記憶があります。

また、友人の行きつけの酒屋さんがあり、店員さんに入荷状況を聞いて購入していたのが印象的。私もその酒屋さんでお土産用の珍しい日本酒を買うことができました。

(2)現地ならではのお酒を一緒に楽しめる

コンビニで買ったビールでお祭りを堪能写真 居酒屋で日本酒飲み比べセットを友人と楽しむ

夜に友人とお酒を交えて楽しむ時間は至福なもの。旅行先の居酒屋ってなんだか開放的に楽しめますし、一方で友人の賃貸マンションで自宅飲みってのもリーズナブルでくつろげるもの。

実は友人に仕事が急遽入って、日中は一緒に過ごせない日もありました。それでも日中はひとり旅をしつつ夜は一緒にお酒を交わすだけで、豊かな一日になるのがいいですね。

(3)マイナーな観光地へ行くことができる

日本酒飲み比べセット写真 コンビニで買ったビールでご当地のお祭りを堪能

単身赴任で現地に数か月滞在する友人にとって「メジャーな観光地はすでに来訪している」一方で「マイナーな観光地は未来訪だが地元のパンフレットを持っている」もの。

実際に訪れたのは、マイナーなお祭りイベント、さびれたシャッター街、オシャレなご当地スタバ、地方のアウトレットモール、など。普段の旅行なら行かない場所や退屈なところでも、友人と一緒だと楽しく過ごせるものです。

(4)ゆったりした時間を過ごすことができる

日本酒飲み比べセット写真 旅行先で見つけた氷見の道の駅にある足湯

前述のとおり忙しい中で会うのではないため、一日中ゆったりとした時間をともに過ごすことができます。

一番心地よかったのが、観光地の日帰り温泉施設で入浴しながら1時間以上ゆったり語り合えたこと。2人きりでじっくり語れる時間って本当に深いものです。

(5)友人の現地生活を肌で感じることができる

氷見の足湯写真 地元の方しか知らない神社も雪で綺麗に色づく

友人の賃貸マンションに宿泊したことで、友人の生活を肌で感じることができます。

通勤路も歩くことで「夜はカエルが鳴き、川の流れが日々変わること」を体感。普通の旅行では得られない、その土地の本来の色を感じ取ることができます。

友人も規則正しい生活として朝の通勤途中で地元の神社に参拝してから会社へ向かうそうで、その神社も立ち寄りました。信仰心ではなく規則正しい生活習慣のためだと思いますが、そういう友人の日常を共有することで自分の生活を考え直すキッカケにつながります。

(6)宿泊代が浮いて別なことにお金を費やせる

日本酒の林写真 友人が購入した日本酒の一升瓶を少しだけ拝借

遠方に行くことでお金はかかりますが、友人の赴任先の家に泊まれるから宿代が浮きます。冷蔵庫にあるお酒を幾つか飲ませてもらったので、結構いい感じの贅沢でした。

もちろん本質は金銭的なことではありません。その浮いた分を酒代として友人に渡す、そうすることでお互いに「シェアする」「分かち合う」ことが関係性として大事だったりします。

(7)友人と深い関係を築くことができる

道の駅おやべの足湯写真 道の駅で見つけた足湯で語り合う緩やかな休日

普通ならこうして「遠方まで会いにいく」ってなかなか行動に移せないもので、それを行えるのは深い関係だからこそ。

また、友人が経験したことを伝聞ではなく現地で少しでも一緒に味わうことで、情報を共有できることによる特別感というものがあります。

旅行を終えて家に着いたときに「今着いたよ、楽しかった、お疲れ様」って友人にメールをするときに、心がすごく温かくなっているのに気づきます。

(この友人も見ているかもしれないので、こんなことを書くのは少しこっ恥ずかしいですが)

そんなこんなで、今はその友人も単身赴任を終えましたが、まだ仕事(プロジェクト)が完全に終わっていないので出張として現地に来訪することもあるそうです。

まとめ

実体験で挙げたとおり、遠方へ行く友人とは「遠方で会う」ことが効果的です。

メリットは説明したとおりの7点。
(1)現地のお店を深く知ることができる
(2)現地ならではのお酒を一緒に楽しめる
(3)マイナーな観光地へ行くことができる
(4)ゆったりした時間を過ごすことができる
(5)友人の現地生活を肌で感じることができる
(6)宿泊代が浮いて別なことにお金を費やせる
(7)友人と深い関係を築くことができる

旅行というのは単に「遊びに行く」という目的だけではなく、考え方によってこのような活用法もできるわけです。

友人と特別な時間を過ごすという目的のために「手段として旅行というものを活用する」という広い視野を持つことで、より有意義な旅行を実現することができます。

友人が赴任先で出会った風景、慣れない土地での生活、現地の空気の中で仕事に打ち込んだ想い。それらを友人自身が持つ思い出としてだけではなく、私にとっても「自分ごと」のように思い出すことができるのです。

ちなみに、土日祝の3連休を利用して会うのは難しいというのが経験則。相手方が帰省して家族と会いやすいのが3連休なわけですから、普通の土日で来訪するのがベストです。

以上、単身赴任の友人と「旅行を兼ねて現地で会う」のがオススメな理由の解説でした。