国内旅行が大好きな筆者のセシモです。今回は晴れの国「岡山県」の観光地をまとめてみました。

岡山県というと倉敷をメインにして岡山駅周辺(岡山城と後楽園)も併せて巡る、という日帰りの旅をする人が多いです。観光雑誌もその2箇所を重点的に掲載しています。

しかし、岡山観光をその2箇所だけで終えてしまうのはもったいない。岡山県には海(瀬戸内海)もあれば山(中国山地)もあって、古い歴史から最新B級グルメまで豊富にあります。

今回は幅広く観光地を持つ岡山県の魅力的な観光エリアを32件、「これでもか!」ってくらい一挙に紹介します。

備前エリア

さて、今回は趣向を凝らして「山陽本線に沿って東から」紹介していきましょう。
まずは兵庫県のJR山陽本線・相生(あいおい)駅からJR赤穂線に乗り換えて途中下車していきます。

01.日生(JR赤穂線・日生駅から徒歩)

日生(ひなせ)駅から瀬戸内海まで徒歩数分の港町。
牡蠣の入ったお好み焼「日生カキオコ」がB級グルメとして有名。季節的には冬だが、冷凍モノで通年提供する店もあり、夏場はガラエビを使用した「エビオコ」もいただける。
観光地は「歴史文化館、海産市場、海の景観」くらいで、夕景と食事を楽しむのが手。

02.片上(JR赤穂線・西片上からタクシー)

日本最古の庶民向け教育施設「旧閑谷学校」のある片上(かたかみ)。
当時の学校は孔子の儒教(子、いわく~)」を学ぶ地。行事のある日のみ孔子の像や本堂内部が公開されるが、国宝の本堂外観や敷地内は常時公開。
また、片上の海側には備前焼の人間国宝「藤原啓」の記念館もある。

03.伊部、備前(JR赤穂線・伊部駅から徒歩)

備前焼の窯元が集う街、伊部(いんべ)。窯元の店が並ぶ備前焼ストリートと川沿いは落ち着いた散策にピッタリ。
実用品購入や駅前ギャラリーで作品を眺めるのも楽しい。敷石、瓦、狛犬に備前焼を配した天津神社も見どころ。
備前産の果物や野菜の備前カレーも名物で、備前焼の皿で提供してくれる。

04.牛窓(JR赤穂線・邑久駅からバス)

海辺のリゾート、牛窓(うしまど)。瀬戸内海の景観を高台から楽しめる「牛窓オリーブ園」は夏場のオリーブ果実とジェラート屋さんが魅力。
夏場はシーカヤック体験も楽しい。牛窓ヨットハーバー、港沿いのカフェ、画家「竹久夢二」生家、古い街並「しおまち唐琴通り」など広範囲に点在するので、車での来訪が便利。

岡山エリア

赤穂線の東岡山駅で山陽本線に合流し、岡山駅に突入。山陽新幹線の駅でもある件の中心地です。

05.岡山駅(JR山陽本線・岡山駅から徒歩)

岡山県の中心地。駅前の桃太郎像は記念撮影と待ち合わせの定番。
駅前から伸びる広いメイン通り「桃太郎大通り」沿いに路面電車が走り、岡山醤油ラーメン、岡山ジーンズ、B級グルメ店、岡山の桃と葡萄の甘味などグルメと散策も楽しい。
駅直結で徒歩5分のイオンモール岡山も話題で、美術館も多いエリア。

06.岡山後楽園、岡山城(岡山市電・城下駅から徒歩)

日本三名園のひとつ、岡山後楽園。回遊式の庭園は実に広大で、中央の池と背景に岡山城が見える景色に心が洗われる。
黒い外観の岡山城から見る後楽園などの展望や金の鯱も見どころ。後楽園と岡山城を隔てる旭川の土手の散歩も楽しく、城下町の出石町でカフェやギャラリーの散策も一興。

07.問屋町(JR山陽本線・北長瀬駅から徒歩)

岡山駅から1駅。繊維の卸売業者によって発展した問屋町(といやちょう)。最近は新しい商業スポットとして観光雑誌に載る、話題のスポット。
かつて使用された繊維工場や倉庫を改装したオシャレなカフェ、雑貨店が増えている。
岡山県卸センター内にも店舗が多く、音楽イベントなどが行われる日もある。

(画像出典元 https://ja.wikipedia.org/)

総社、井原エリア

ここで、岡山駅からJR吉備線に乗って、井原鉄道も利用して寄り道。山陽本線より5~10kmほど北を並走する電車での観光です。

08.総社、吉備路(JR総社駅からレンタサイクル)

全国の神様が集まる、という意味の総社。総社駅の駅前に観光地は無いが、自転車を借りて吉備路エリアの寺社をのんびり巡るのが楽しい。
特にオススメなのが桃太郎で有名な吉備津神社で、なかなかの風格。洒落たカフェやレストランも点在しており、ちょっと優雅な昼下がりを堪能するのもアリ。

09.矢掛(井原鉄道・矢掛駅から徒歩)

矢掛本陣の名で有名な矢掛(やかげ)。宿場町として大名や幕府役人が利用した宿(本陣)が建物として残っている。
「石井家」「高草家」など江戸中期後期の建物が観光として公開されている。
駅から徒歩圏内で、風流な建物が並ぶ街道はちょっとした散策にピッタリ。

(画像出典元 http://www.town.yakage.lg.jp/)

倉敷エリア

さて、寄り道から本ルートへ戻ってきました。岡山駅からJR山陽本線の快速を利用すると13分でたどり着ける、岡山観光で一番賑わう倉敷駅です。

10.倉敷駅北口(JR山陽本線・倉敷駅から徒歩)

JR倉敷駅の北口は優雅なエリア。かつて「倉敷チボリ公園」だった跡地には、ヨーカドーとグルメ店が豊富な「アリオ倉敷」と衣類ショップが多い「三井アウトレットパーク倉敷」がある一大商業施設。
芝生広場と遊具のある「倉敷みらい公園」もあり、家族で一日過ごすのにピッタリな場所としても賑わう。

11.倉敷美観地区(JR山陽本線・倉敷駅から徒歩)

岡山県で一番の人気を誇る、お堀沿いの白壁の建物が美しい倉敷の美観地区。
広い一帯には様々な雑貨店、銘菓店がひしめき、工芸品も豊富。
最近では林源十郎商店という複合施設も登場。倉敷紡績の歴史を学べる倉紡記念館や、洋風建築の美しい大原美術館など博物館も多い。

笠岡エリア

倉敷駅からさらに山陽本線で西へ。広島県が間近に迫る笠岡はちょっとマイナーなスポット。

12.寄島(JR山陽本線・鴨方駅から車)

何気なく海沿いの風景を楽しむなら、こんなマイナースポットもアリ。
鴨方駅から車で7kmほど南下した海沿いからは、三つの岩が海に浮かぶ「三ツ山」が見える。
海を臨める展望台もあり、遊具が豊富な「三ツ山スポーツ公園」は家族に人気。10月中旬には赤く色づく「アッケシソウ」の自生地も話題となる。

(画像出典元 http://www.asakuchi-kanko.org/)

13.笠岡(JR山陽本線・笠岡駅から徒歩)

笠岡といえば名物「笠岡ラーメン」で、駅周辺に幾つか店がある。
親鶏肉の醤油煮と斜め切りの青ネギが乗る鶏ガラの醤油ラーメンで、養鶏が盛んな笠岡の代表格。
いかんせん観光地が少ないものの、風景画を中心とした「竹喬美術館」や車での来訪となる「カブトガニ博物館」がある。

(画像出典元 http://www.kasaoka-kankou.jp/)

児島エリア

山陽本線沿いを語りつくしたところで、今度は岡山駅、倉敷駅の南に位置するベイエリアの紹介。
電車でも行けますが車のほうが便利な瀬戸内海沿いの観光地です。

14.児島駅(JR瀬戸大橋線・児島駅から徒歩)

日本で初めて国産ジーンズが作られた街として名高い、児島(こじま)。
駅から徒歩で北へと歩くと、ジーンズショップが並ぶ「ジーンズストリート」がある。
製塩業で財を成した屋敷「旧野崎家住宅」も観光スポットで、予約制で塩づくりもできる。たこ塩焼そばのお店もあり、港町の散策も楽しい。

(画像出典元 http://www.kurashiki-tabi.jp/)

15.児島、瀬戸大橋(JR瀬戸大橋線・児島駅から車)

児島駅から南へ4kmほど行くと見えるのが、香川県への架け橋「瀬戸大橋」。
海沿いの高台「鷲羽山」から橋と対岸の香川県を眺めるのも一興で、日本の夕陽百選でもある。
付近には北前船の港として発展した街並み保存地区「下津井の街並み」があり、母屋にて資料展示や海産物販売も行われている。

(画像出典元 http://www.kurashiki-tabi.jp/)

16.水島(瀬戸中央自動車道・水島ICから車)

水島コンビナートと言えばご存じの人も多い、ベイエリアの工業地帯。
三菱自動車の製造工程見学が可能で、少人数の個人客は月曜日に受付。
水島と児島を結ぶ鷲羽山スカイラインには水島展望台があり、夜は近未来的な工場夜景を楽しめて撮影スポットとしても魅力的。

(画像出典元 http://www.kurashiki-tabi.jp/)

高梁エリア

ここからは車での来訪が主となる中国山地の観光地を紹介。
まずは岡山自動車道沿いのスポットを挙げていきます。

17.足守(岡山自動車道・岡山総社ICから車)

岡山空港の近くで、ちょっとしたドライブで立ち寄れる街並み保存地区、足守(あしもり)。
庭園を持つ近水園(おみずえん)と、白樺派の作家「木下利玄」生家がある。桃太郎伝説ゆかりの地「鬼ノ城」もあり、一般の城跡とは一線を画す古代の山城跡をハイキング。
地味ながら歴史と自然を楽しめるエリア。

(画像出典元 http://www.okayamanishi.jp/)

18.備中高梁(岡山自動車道・賀陽ICから車)

緑豊かな紺屋川(こうやがわ)美観地区に城下町の情緒が感じられる高梁(たかはし)。
美観地区付近には武家屋敷があり「旧折井家」「旧埴原家」や小堀遠州が作庭した枯山水の庭園が綺麗な「頼久寺」が見どころ。
県内最古の教会堂など風情ある建築物もあり、柚子と餅米の高梁銘菓「ゆべし」もある。

(画像出典元 http://takahasikanko.or.jp/)

19.備中松山城(岡山自動車道・賀陽ICから車)

最近話題の「天空の城」のひとつ。現存する城郭の中で最も標高が高い城で、天守閣などが昔のまま残っている。
城に来訪するだけでなく2kmほど離れた備中松山城展望台から眺めるのも良く、気象条件が合えば雲海に包まれた幻想的な城の姿を楽しめる。

(画像出典元 http://takahasikanko.or.jp/)

智頭エリア

余談っぽく、岡山県に属しつつも県境で智頭急行線の観光地として来訪したほうが便利な宮本武蔵駅を紹介。

20.宮本武蔵(智頭急行線・宮本武蔵駅から徒歩)

兵庫県との県境には宮本武蔵駅という名前の駅がある。
宮本武蔵の生家をはじめとして、武蔵神社や武蔵資料館が「武蔵の里」として一ヶ所にまとまっている。
黒豆製品などを販売する楽市楽座や温泉施設も併設されており、駅からも近いので徒歩での観光もしやすい。

美作、津山、新見エリア

中国山地を語るなら欠かせない、中国自動車道沿いの観光地。
各インターから伸びる国道沿いには温泉地も多くて癒しの旅にピッタリです。

21.美作(中国自動車道・美作ICから車)

主要駅や中心地は無いものの、広範囲に点在する観光地を車で巡るのが楽しい美作(みまさか)。
自然豊かな「ノースヴィレッジ」「トムソーヤー冒険村」など体験モノやコテージが充実している。
6月のアジサイで人気の「大聖寺」もあり、建築家として有名な磯崎新が手掛けた「奈義町現代美術館」も気になる存在。

(画像出典元 http://kanko.city.mimasaka.lg.jp/)

22.湯郷温泉(中国自動車道・美作ICから車)

津山、美作から車で近い湯郷(ゆのごう)温泉で、俗称「円仁法師ゆかりの湯」。
吉野川近くの温泉街には和風の宿だけでなくリゾートホテルも。日帰り入浴専用の施設「市営露天風呂」「湯郷鷺温泉館」もあって立ち寄りやすい。
オルゴールコンサートのある「オルゴール夢館」も宿泊時の観光施設としてピッタリ。

(画像出典元 http://spa-yunogo.jimdo.com/)

23.津山(中国自動車道・津山ICから車)

中国山地の城下町、津山(つやま)。
主要都市の景観が広がる一方、観光案内所を中心として城跡と街道の散策が楽しく、車であれば衆楽園(旧津山藩別邸庭園)の庭園散策も良い。
そして、B-1グランプリ銀賞「津山ホルモンうどん」は味噌ベースでホルモンの旨みがたまらないオススメの一品。

24.美咲町(中国自動車道・院庄ICから車)

棚田と牧場が広がる日本の原風景、美咲町。卵かけご飯ブームの火付け役で、地元産の卵と米を使用した地産の絶品を楽しめる。
地元米を用いたジェラートもあり、初夏には牧場のラベンダー畑も綺麗。
観光ホームページのセンスがとても良く、町おこしの好事例とも言える。

(画像出典元 http://www.cyerry.net/~makiba/)

25.奥津湖(中国自動車道・院庄ICから車)

苫田ダム、奥津湖の周辺は国道ドライブの休憩地点としてピッタリ。
観光物産館「みずの郷」が国道沿いにあり、湖の景色を楽しめる。名産は「姫とうがらし」。
苫田ダム建設で水没した家屋を再生した「赤壁邸」では手打ちそば店やイベントスペースもある。奥津温泉と併せて楽しむのもいい。

(画像出典元 http://kanko.town.kagamino.lg.jp/)

26.奥津温泉(中国自動車道・院庄ICから車)

美作三湯の中では宿の数が一番少ない奥津(おくつ)温泉。俗称「棟方志功が愛した温泉地」。
日曜祝日の朝には観光の一環として「足踏み洗濯」が行われる。
温泉街の一角にある道の駅では、田舎料理バイキングが名物。日帰り入浴施設もあり、2kmほど先の奥津渓で遊歩道を散策するのも良い。

(画像出典元 http://www.okayama-kanko.jp/)

27.人形峠(中国自動車道・院庄ICから車)

鳥取との県境の峠で、かつて天然ウランの採掘や精錬が行われていた場所。
人形峠観光技術センターという施設に原子力関連の博物館があり、廃棄燃料処理施設とウラン坑道の園内バスツアーは意外と面白い。
車で来訪し、恩原高原や鳥取県の佐治アストロパーク天文台とセットで楽しめるエリア。

28.吹屋(中国自動車道・新見ICから車)

赤色塗料「ベンガラ」産地として栄えた山間の街、吹屋(ふきや)。島根名産の石州瓦にベンガラを塗装した褐色の瓦の家屋が街並みを彩る。かつての銅山採掘現場を復元した「笹畝坑道」や、映画「八ツ墓村」ロケに使われた「広兼邸」なども見学可。レトロなボンネットバスで周遊して丸一日楽しめる。

(画像出典元 http://takahasikanko.or.jp/)

29.新見(中国自動車道・新見ICから車)

岡山で鍾乳洞といえば新見エリア。
市全域に鍾乳洞が多数存在し、満奇洞(まきどう)や井倉洞などで様々な奇岩や地底湖を楽しめる。かつてニュースになった日咩坂鐘乳穴は入洞禁止。
黒毛和牛の元祖、千屋牛(ちやぎゅう)のグルメも気になるところ。山間部のドライブも兼ねて自然を満喫できる。

(画像出典元 http://www.niimi.gr.jp/)

真庭、蒜山エリア

最後は中国道から派生して鳥取県へと向かう米子自動車道の観光スポットを紹介。

30.勝山(米子自動車道・久世ICから車)

真庭エリアで街並み保存地区を有する勝山。
100店舗ほどの店入口に暖簾が掲げられているのが特徴。地元の織物を利用して各店が工夫を凝らした暖簾を飾っており、街並みが一層美しい。
カフェなどもあり、ゆったりと散策を楽しむのにピッタリなエリア。

(画像出典元 http://cms.top-page.jp/p/maniwa/)

31.湯原温泉(米子自動車道・湯原ICから車)

旭川沿いに約20軒の宿が並ぶ、湯原(ゆばら)の温泉街。
俗称「ダムの見える河原の温泉」で、湯原ダム真下の河原に無料の混浴露天風呂「砂湯」がある。
玩具の独楽(こま)を約3000点展示している「独楽の博物館」も温泉街の時間潰しとして楽しめる。

32.蒜山高原(米子自動車道・蒜山ICから車)

鳥取大山の隣に位置する蒜山(ひるぜん)。山々に囲まれたエリアには牧場、ワイナリーなどが点在する。
サイクリングロードや車のドライブルートも用意されており、走るとなかなか気持ちいい。
B-1グランプリ優勝「ひるぜん焼そば」は味噌仕立てで、鶏肉と蒜山高原キャベツの入った食べ応えある一品。

総括

ということで、有名どころからマイナーな場所まで32都市を紹介してみました。
「この観光地は行ってみたい」と思える場所がひとつでも見つかったのであれば、記事を書いた筆者としても本望です。
B級グルメに力を入れている県で、食べ歩きも兼ねて楽しめるところが魅力。ぜひ、岡山県を「ゆったり」楽しんでもらえればと思います。