東雲の里

鹿児島県といえば桜島と西郷隆盛ゆかりの地が観光地として挙がり、神秘な霧島エリアや離島の屋久島などが有名です。

しかし、一方でひっそりとした美しいスポットが注目されておらず、ゆったりと散策を楽しめる名所が隠れています。

今回は、インスタ映えするフォトジェニックな鹿児島県の絶景を紹介していきます。

01.東雲の里(出水市)

東雲の里写真 紅葉が名物の園内にある椅子からV字の谷を眺められる

まず最初に紹介するのが、出水市(いずみし)の峠道にひっそりと存在する東雲(しののめ)の里。V字の谷が深い山に遊歩道やハイキング道が設けられた、5万坪の広さを誇る庭園。

あじさいの庭園として紹介されるスポットで、紅葉の時期は手前の庭と奥の山が色づいて美しいもの。筆者が来訪したときは雨でしたが、しっとり散策できる雨の日も趣があります。

入口近くがメインの散策地ゆえ、歩きまわらなくても良いのがメリット。もちろん、健脚であれば山の展望台まで登ることで長時間楽しめます。

園内には和の古民家を活用した食事処があり、木材の美しさに癒されながら蕎麦やケーキセットなどをいただけます。しかも蕎麦にはカゴで演出した前菜も付くオシャレさ。

ここは確か個人の陶芸家が所有する土地で、陶芸ギャラリーの蔵に購入も可能な陶器が飾られているのも見どころ。観光客も少なめなので、落ち着きある散策にピッタリです。

[住所] 鹿児島県出水市上大川内2881(地図


02.溝ノ口洞穴(曽於市)

溝ノ口洞穴写真 洞穴の奥から緑に囲まれた鳥居を見る定番の構図

鹿児島県のパワースポットといえばココ。霧島山系の湧き水が浸食して数千年を経て出来上がったとされる、溝ノ口洞穴(みぞのくちどうけつ)。

駐車場から鳥居をくぐって洞穴まで徒歩わずか1~2分程度で何もないスポットですが、木々に包まれた静かな雰囲気は独特なものです。

ここが名所なのは「洞窟内から鳥居を撮影する」構図。これが曽於市(そおし)の観光パンフレットなどで紹介されており、パワースポットとしても注目されています。

宮崎県との県境に近いことから「神話の国・宮崎」の観光のひとつとして、少し足をのばして来訪する方もいるとか。

ちなみに、筆者が夕暮れ時間帯に洞穴の暗闇を背にして撮影していると、背後に何かいるようなゾッとする感覚が。明るいうちに友達などと一緒に訪れたほうが良さそうです。

[住所] 鹿児島県曽於市財部町下財部4907(地図


03.曽木の滝(伊佐市)

曽木の滝写真 水量の多さと幅の広さでダイナミックな景観の滝

高さ12mで滝の幅210mの雄大さを誇り「東洋のナイアガラ」と呼ばれる滝。曽木の滝公園として整備されており、お土産屋さんと食事処も充実しています。

紅葉の名所として有名で「もみじ祭り」が開催され、夜のライトアップが行われます。観光客も多い有名スポットですが、公園内や滝の展望地も広くてゆったり見れます。

桜やツツジの名所でもあり、150メートルほどの地下道を活用した「曽木の滝洞窟きのこ園」など通年の見どころも。

実は日本の滝百選に選ばれなかった際の逸話があり、かつて滝の上流に曽木大橋が架かっていたため「橋があることで景観を損ねている」という理由で選考から外されたとか。

[住所] 鹿児島県伊佐市大口宮人635-11(地図


04.曽木発電所遺構

曽木発電所遺構写真 水位の高い冬場で屋根が水面に映る曽木発電所遺構

曽木の滝から1.5kmほど下流にある、現在は使われていない曽木発電所。昭和40年の鶴田ダム完成により水没した産業遺構です。

明治42年に牛尾大口金山の電源供給のために建設された水力発電所で、曽木の滝の落差を利用した発電量は当時最大級と言われる規模を誇ったもの。

季節により水位が異なることから、洪水調整として水位が下がる夏は建物全体と地面が現れます。過去には時期限定で遊覧船巡りやライトアップがされたときもあります。

対岸のさつま町側にある曽木発電所遺構展望公園から望むことができます。また、展望公園には紅葉の綺麗な散策路もあります。

[住所] 鹿児島県伊佐市大口曽木(地図


05.ウェディングドレスの滝(さつま町)

ウェディングドレスの滝写真 ウェディングドレスに見える観音滝は恋を叶えるとか

ログハウスやキャンプ場を有する観音滝公園にある「恋を叶える滝」と言われる観音滝。紅葉の名所として、展望台から色づくもみじと滝を撮影できる小さなスポットです。

実はこの滝、地元の方にすら通じない「ウェディングドレスの滝」という俗称があります。カメラマンの間での隠れた呼称で、筆者も地元の写真家に教えてもらいました。

シャッタースピードを遅くして撮影すると、首元の空いた肩からクビレのある腰を経てふんわり広がり地面に這い広がるウェディングドレスに見えるのです。

観音滝のすぐ近くには薩摩切子の工房があり、製造現場見学や売店ギャラリーでのグラスカット体験も楽しめます。周囲の観光名所と併せて来訪するのがオススメです。

[住所] 鹿児島県薩摩郡さつま町中津川7601(地図


06.不動山青隆寺

不動山青隆寺写真 巨石に苔が生えた庭に桜の絵画と紅葉で彩られた空間

砂むし風呂で有名な指宿にある、紅葉の名所として名高い真言宗のお寺。1990年に開山された新しめなお寺ですが、それゆえ最新の技術も取り入れた造りが特徴です。

特に有料拝観エリアの作りが素晴らしく、巨石を配した庭園に加えて床にまでこだわった建物内の仏像や絵画は芸術の域に至るほど美しいです。

幕末から明治初期にかけて行われた廃仏毀釈(仏教弾圧で寺社仏像を破壊)が特に激しかったのが鹿児島で、県内のお寺は数が少なく歴史が浅いという黒歴史があります。

そのような中で貴重なお寺として、森深い敷地による広い境内をゆったり散策できる場所としてオススメです。

[住所] 鹿児島県指宿市小牧1874-9(地図


まとめ

こうして見ると、一般的に有名な観光地ではない場所にも絶景が存在する鹿児島県。
紅葉の名所を筆頭にして自然の豊かさを感じる名所が多数存在します。

以上、鹿児島県のフォトジェニックな観光スポット6選でした。