最近、スポーツカーのレンタカーにハマっているのですが、スポーツカーを扱うレンタカー屋さんというのは全国に数店舗しかありません。本当に少ないものです。

今回、ゴールデンウィークを利用して大阪府へと出向き、大阪伊丹空港の近くにあるレンタカー屋「シンコウオートレンタカー」さんを利用してみました。

せっかくなので、レンタカー屋さんの雰囲気や関西エリアを走行してみた感想などをレポートしてみます。

大阪伊丹空港から徒歩30分程度で、状況によって無料送迎も可能。大手航空会社でも意外と安い飛行機でサクッと来訪して関西各地をドライブするのにピッタリのレンタカー屋さんです。馬力のあるスポーツカーで旅行の移動自体が楽しくなる、そんな非日常のドライブの魅力をここで少しでもお伝えできればと思います。

1.お店の公式Webサイトと事前の予約

今回利用したのは、関西エリアで主に中古車販売を行っているシンコウオートさんのレンタカー部門「シンコウオートレンタカー」です。

お店の公式サイトに必要な情報が載っており、大まかな車種情報と利用料金を見ることができます。

このレンタカー屋さんでは事前の会員登録が必要です。

いわゆる「安易に借りて事故を起こすのを避ける」という趣旨だと思いますが、免許取得状況に関する情報や勤めている会社の情報などの記載を必要とします。

実際に私が利用したときは、比較的早めに予約したためか

①最初に電話して車種と日時の仮予約
②直後に公式サイトで会員登録フォームに入力
③数日後に会員仮登録&車両予約完了のメール受信
④当日レンタカー屋に赴いて各種手続き

で借りることができました。意外と楽チン。

フォームの入力項目や当日の持ち物(勤めている会社の社員証、クレジットカード必須)が多いだけで、手続きの手間としては一般的なレンタカー屋さんと大差ありません。

2.車好き必見!車種ラインナップ

肝心の車種は少なめですが、90年代の国産スポーツカーの中でも特に人気の高い車種が5~6種類用意されています。ラインナップはこちら

店員さんに聞いたところ、初めての人にはシルビアS15をオススメしているとのこと。

GT-R(おそらくR33)などパワーのありすぎる車にいきなり乗るよりも、適度にパワーのあるS15あたりのほうが楽しめるそうです。アフターパーツ的な融通もききやすいのだとか。

この店のシルビアS15はSpecRという250馬力のターボ車モデル。3日間借りてみました。

3.事前点検、実際の車種の見た目

実際に乗ることになったS15。マフラー、ハンドル、スカートなどのパーツ交換はされていますが、それくらいで特段チューニングは行っていないとのこと。

90年代後半の車ゆえの経年劣化はあれど、比較的綺麗な状態だと感じます。

運転席から目立つのは、6速MTのミッションシフトの傷、助手席ダッシュボードの穴、運転席レカロシートの穴くらい。ナビ無し、ETC装置あり、CDMDオーディオあり。

(まぁ、実際乗って運転を続けていくと「その装備無いのかよ」と驚く部分もあったのですが)

4.実際に走行した上での魅力

実際に乗ってみて、運転のフィーリング的にはそこそこ気に入りました。

250馬力というカタログ値から想像するよりはパワーを感じないですが、平地でのゼロ発進加速で2速の3000回転あたりからググッとくる力強さに心躍る感じ。たまらない。

パワーを心強く感じるのは「片道一車線での追い越し」「勾配のきつい登り坂」という状況下。ヒルクライムで車体を押し出して駆け上がっていく感覚はなかなかのものです。

また、この車の面白さは何と言ってもターボによる加速のアシストと音。どうもアクセルペダルの踏み代の幅でターボのかかり具合を調整できるようです。

ドッカンターボではなくスムースな過給で、2速3速でペダルを踏み込んでいったときの自然なアシストが好印象。

シフトチェンジでアクセルペダルを離したときのターボが抜ける「ホロロン」という音と、バックファイヤの「パン!」という音が実にたまらない。

FRにしては長めのシフトストロークですが、スコッと入るシフトチェンジの感覚もなかなかいいもの。

5ナンバーとはいえ狭い道やコーナーでは車体の大きさを感じますが、いわゆるコンパクトカー的な「ハンドル小切りで大カーブ」や「カックンブレーキ」もないので動きの微調整がしやすくて取り回しやすいです。

3速やリバースへのシフトチェンジで引っかかる、ハンドルのアライメントが左寄り、といった劣化ゆえの問題点も許容範囲といったところ。高速走行時のふらつきもなく、総合的にいい車だと感じます。

ただ、問題点は「人を助手席や後部座席に乗せていいものか」という面。正直なところ「スポーツカーに理解のある人」に限定したほうがいいです。

S15で言うと見た目がDQNっぽいですし、走行時の振動がきつい上にターボの音で加速時に煽るような感覚。

車高が低いことで体感速度が速いと感じるのでスピードを出し過ぎていて怖い感覚になりやすいですし、後部座席も狭くて居住性が悪そうです。

5.オススメのドライブスポット

せっかくスポーツカーを借りるのだから、大阪市内ではなく自然豊かで車の少ない場所がオススメ。ということで、今回は兵庫県の丹波エリアを中心に走りました。

箇条書きで行き先をまとめると、
・三田(アウトレットがある)
・有馬温泉(定番の温泉街でゆったり)
・和田山(天空城として話題の竹田城がある)
・柏原(地味ですが町並みとオシャレなランチ店あり)
・篠山(城下町で丹波の黒豆などグルメあり)

など小粒なスポットが多数。各地を転々としながら国道、農道、峠道、高速道路などのルートを楽しむドライブ。このエリアは意外と平地が多くてパワーを持て余す感じでしたが、結構楽しめました。

6.レンタカー屋利用時の注意ポイント

この店を利用する予定の方向けに、幾つか注意しておくといいポイントを掲載しておきます。「不安だから借りるのをやめる」ではなく「対策を講じた上で楽しむ」という発想で利用しましょう。

(1)営業時間が短い

10:00~19:00の営業で、貸出や返却は営業時間内に行うことになります。1日の利用よりも連泊のほうが利用しやすいです。ちなみに火曜定休。

(2)徒歩での来訪は迷いやすい

朝一番で借りたいので徒歩で向かったところ、迷子になりかけました。空港付近は駐車場や高速道路が行く手を阻むため、迷いやすいです。大体30分ほどでお店まで行けるのですが、迷ったので50分ほどかかりました。あらかじめ地図をしっかり確認!

(3)車の総走行距離が結構いっている

この手のレンタカーでは半ば常識ですが、90年代の車ですのでそれなりに走って劣化した車です。最初はゆっくり走って車の挙動を確かめて、安全にスタートするのが確実。レンタル開始直後に「明らかに挙動がおかしい」という場合はすぐにお店へ戻れば返金に応じてくれるそうです。(2015年5月時点での話)

(4)ナビなどの装備はあらかじめ確認を

さすがにナビは付いていると思っていたら、S15には付いていませんでした。どうも走行時の振動がひどくて装着できないとか。公式サイトの情報が不足気味なので、装備系に不安があれば電話であらかじめ確認しておいたほうが確実です。

(5)神戸方面は渋滞の宝庫

特に宝塚トンネル付近の渋滞は有名で、高速道路の利用は遅れが発生しやすいです。帰りは丹波エリアの篠山で観光をしつつ能勢を経由し、南下してレンタカー屋に到着というルートのほうがオススメ。能勢から石橋のあたりは夕方でもスムースに車が流れてくれます。

7.総括

ということで「久々にMT車を運転したい」というライトユーザーでもしっかり楽しめる魅力のレンタカー屋さん。

コンパクトカーに比べれば高くつきますが、コストに見合った楽しさを得られます。中古車販売のノウハウを活かしたメンテナンスゆえ、かなりお値打ちな価格で安定した車をレンタルできるように感じます。

関西の旅を楽しくする手段としてオススメです。