高知県で有名な沈下橋が自動車教習所の路上教習で使用されているというニュースが掲載されていました。

この沈下橋(ちんかばし)は高知県の四万十川流域で多く見られる橋で、高知県の観光雑誌にも掲載される名所のひとつ。支流も含めて47つあるそうで、特に佐田沈下橋や岩間沈下橋が有名どころと言われています。

かつて走ったことがあるので、その当時の写真を掲載しつつ沈下橋について解説してみます。

1.今回ニュースとなった内容

今回も痛ニューなどのまとめサイトを見ていただければわかりやすいと思います。簡単にまとめると以下のとおり。

(某サイトから引用)四万十自動車学校の路上教習のワンシーンを捉えた画像がTwitterで話題に。沈下橋の上で教習車がすれ違うという超スリリングな光景の写真が添付されている。一歩間違えれば川へ転落、しかも2台がギリギリ通れそうな幅しか無いようにみえる。

仮免許のドライバーが通行するのは超絶危険な場所で、しかも対向車とのすれ違いだなんて。

2.沈下橋とは

沈下橋(ちんかばし)とは、増水で水位が上がったとき水面下に沈んでしまう橋。

橋が水面下に没しているときに橋の破損(流木や土砂が引っかかることが起因)や洪水(川の水がせき止められることが起因)が発生しないよう、欄干(ガードレールや手すり)の無い簡素な橋になっていることが多いです。

増水時のメリットだけでなく安価に作れるという利点もあって交通量の少ない生活道路として多く作られましたが、慣れた地元民でも転落事故を起こすので危険視されています。

高知県の四万十川は本流に大規模なダムが建設されていない「日本最後の清流」と呼ばれる川。ダムが無いゆえに豪雨がそのまま川の増水へと直結してしまうことから沈下橋が活躍する土地柄なのです。

高知県で特に有名ですが、wikipediaによると高知県69か所、大分県68か所、徳島県56か所、宮崎県42か所という順で多いのだとか。

通常の橋を架ける技術も上がってきていることから危険な沈下橋は無くす傾向にあるのですが、高知県では生活文化遺産として保存する方針を1993年に決定しているので一定数は後世に残り続けることになりそうです。

3.実際に走行してみた

四万十川エリアはドライブルートとしてもなかなかいい場所。森深く神聖な場所で空の色合いと開放感も心地よく、清流に沿った交通量の少ない道路をワインディング。

途中で撮影スポットとなる駐車スペースもあり、河原に下りて透明で綺麗な川の水を眺めることもできます。欄干のある橋もあるので写真撮影も楽しいエリアです。

通常の旅行客であれば「沈下橋を通らないと先へ進めない」といったことは無く、あくまでも生活道路として地元の方が通行するルートに架かった橋です。

いざ、岩間沈下橋を走行!……実際、かなり怖いです。ネットで用いられていた沈下橋よりも狭いのか、5ナンバー同士のすれ違いでも無理な気がします。

ちょうど後ろから車がやって来たので慌てて走行。他の車がやって来ないことをひたすら祈りたくなるような橋。

橋の上も怖いのですが、なにげに橋の入口に当たる部分もポールなどの目安が無いので進入時に気を遣います。間違えると橋に乗る前に転落してしまうもので、特に夜の走行は絶対にやめたほうがいいです。

拡大するとこんなカンジ。こう見ると幅に余裕があるので気を付ければ転落せずに済みます。

何が怖かったかって、撮影するために停車して車の外に出るときが怖かったです。写真のように停車した状態で運転席のドアを開けて降りる瞬間、結構スリルがあるんです。

しかも撮影用として橋の中央になるよう何度か乗り降りして車の位置の微調整をするのがまた怖い。一種のこだわり、シンメトリーというやつですね。

まぁ幸いにしてオープンカーなので走行時に落ちても「ドアを開けて車外に出る」必要がないぶん生存確率は高い……って何のアピールにもなってないですね。

ちなみに当記事の写真2番目のみ他サイトからの転載で、残りは私が立ち寄った岩間沈下橋の写真です。川の水も綺麗ですし、のんびり撮影にピッタリの場所です。