本日の焼酎レポートは、熊本県人吉市にある繊月酒造の球磨焼酎「川辺(かわべ)」です。川辺川の伏流水を使用したことを由来として命名された、深い緑色が美しいボトルの焼酎。詳しく紹介していきましょう。

1.銘柄の情報

人吉市の中でも大手の酒造に位置づけられる繊月酒造。定番の「繊月」や樽熟成の「たる繊月」などもありますが、地元らしさを前面に出したのが今回紹介する「川辺」です。

ラベルに「限定品」と書かれており熊本県内でしか手に入らないはずなのですが、実際は東京でも店販売や居酒屋でよく見かける銘柄ではあります。

そして、ラベルに小さく書かれた説明文として「川辺川の伏流水と、相良村産の米を使用した、自然のめぐみ豊かな味わい」と記載されています。

熊本県と宮崎県にまたがる国見岳から流れ出る五木川を源流とした川辺川は、人吉盆地で球磨川に合流します。この川辺川の伏流水を使用し、さらに川辺川の流域である相良村で造られた米を原料とした焼酎というわけです。

この焼酎は「ロサンゼルス インターナショナルスピリッツコンペティション」の焼酎部門で最高金賞を受賞した名作。

コンペティション自体は74年の歴史を誇るのですが、焼酎部門は2013年に新設されておりその2013年に受賞した銘柄となります。

箱に和紙が張り付けられた風流なパッケージで、ボトルのラベルも和紙。確かボトルに和紙を張り付けるのはライン工程の機械ではできず、手で1つずつ貼っていくのだと聞いたことがあります。

2.気になる味は

緑のグラデーションが美しいボトルの注ぎ口から流れる焼酎は、トクトクと音を出して滑らかにグラスへと渡ります。

ラムネ菓子のようなフルーティな香り。揮発のアルコールらしい香りは鼻に突くことなく、上品に感じられます。

味わいは、香りからは想像つかない豊かなもの。米を溶かした感じのコクと味わいがしっかりと出ています。常圧とも減圧とも断定しにくい、キレとコクを同居させたような味に仕上がった焼酎です。

よくよく飲んでみると、キレを感じるときとコクを感じるときがそれぞれあります。飲み進めるたびに色合いが異なる印象です。

コクも単調ではなく、次第にラムネ菓子系の香りが味として舌で感じられるようになってきます。

喉の上から鼻にかけて刺激するアルコールも突きすぎず、香りとともに鼻へと抜ける上品さがある焼酎。オススメです。

この焼酎を初めて飲んだのは繊月酒造さんの試飲コーナーだったのですが、7種類の銘柄の飲み比べでは特別美味しいと感じなかった商品。

しかし、実際買ってみて家で飲んでみると印象が大きく異なって「いい焼酎だな」と感じるという不思議な感覚。飲み比べでいい焼酎を見極めるのは難しいことなのかもしれません。

商品名称 限定品 純米焼酎 川辺 原材料名 米(相良村産米)、米麹(相良村産米)
商品分類 本格焼酎 米焼酎 蒸留方式
酒造名称 繊月酒造 度数 25%
酒造所在 熊本県人吉市新町一番地 容量 720ml