本日の焼酎レポートは、珍しい芋の品種「紅はるか」を使用した芋焼酎「紅王道」です。球磨焼酎の酒造のひとつである恒松酒造にて作られた芋焼酎。生産数が限定2,000本という実験作的な位置づけの焼酎、どのような味なのか紹介してみます。

1.銘柄の情報

熊本県の南部にある人吉、球磨エリアにある恒松酒造の焼酎。球磨焼酎の酒蔵のひとつとして、蔵の周囲にある所有の田んぼで作った米で仕込んだ米焼酎を造っている酒蔵です。

基本は米焼酎を造っているものの蒸留方式や原料など色々と新しい味や新たな購入ターゲットを考えて試行錯誤している蔵で、おそらくその中で芋焼酎という分野にも挑戦してみたというのがこの商品なのでしょう。

(裏ラベルから引用)九州の大地で育て上げた芋「紅はるか」をひとつひとつ手作業で選別し、丁寧に仕込んだ本格芋焼酎。さらに二次仕込み時に、添え吟醸黄麹を使用し、香りと甘さを高めました。これらのこだわりを大切に残す為、無ろ過で瓶詰めした自慢の一本。

2010年3月に品種登録された「紅はるか」は、食べたときの味や芋の外観が既存品種よりも「はるか」に優れているのが名前の由来だそうです。焼いた時の甘さは安納芋と比較されることもあり、甘く美味しい焼き芋に向いた芋の品種。甘い、ということはお酒に向いた品種とも言えます。

2.気になる味は

飲み始めはアルコールの強い刺激が鼻の穴全体を刺激してきますが、飲み進めると刺激が落ち着いて飲みやすくなっていきます。アルコールが弱まって感じられることにより、原料由来の味が主体的になっていく感覚がいい具合です。まぁ、何となく飲むたびに味が変わるバランスの悪さがある気もしますが。

口の奥に残るのは、さつま芋を食べたときの後味。舌の中央で甘さをジワリと出し、焼酎由来の味が口全体にふわりと広がっていきます。全体的には優しくて刺激が無い味わい、これは芋の品種由来のものなのかもしれません。紅はるかは食用として「強い甘さにもかかわらず後口はすっきりしている」と評価されているそうで、焼酎にしてみてもその評価どおり甘めに仕上がりつつも上品なものでクセや芋臭さがあまり出過ぎずふんわりと仕上がっています。

黒麹仕込みの無濾過、というのもこの焼酎の特徴のひとつ。最初にグラスへと注ぐと表面にきめ細かい油が浮いているのがわかるもので、原料の良さを損なわないことを重視したお酒と言えます。この手の特徴ある焼酎はストレートやロックが美味しいのですが、ネット上では水割り、お湯割りがオススメとのこと。どんな飲み方でも優しさが溢れてきます。

飲んでみても常圧か減圧かわからない、調べてみても記載が無い。限定物だからこそ情報不足ではあります。意欲的な一本、一期一会の味わいもまた儚いものです。

商品名称 紅王道 原材料名 さつま芋、米麹(国産米)
商品分類 本格焼酎 芋焼酎 蒸留方式 不明
酒造名称 恒松酒造 度数 25%
酒造所在 熊本県球磨郡 容量 720ml